以前、インスタにこんなのが流れました。 海外のあるヘルスカウンセラーが「これがギルトフリー(罪悪感無し)のブラウニーバターよ!!」っと言いながら小豆で作ったブラウニーを頬張っている姿、その姿を取りを上げて、他のヘルスカウンセラーが「お願いだから、辞めて!!完璧に美味しいレシピを小豆で代用して、作り変えないで!
そもそも、ギルトフリー(罪悪感が入っていない)と言ってるけど、私達が欲するデザートや、どの食べ物にも、そもそも「ギルト(罪悪感)」なんて、はいっていないのだから!」と訴えているものでした。
わたしは、「これ、ほんと、そう!!!」っと強く頷いて、その時、私はその方の投稿をストーリーでシェアしたのですが、こうやって、「罪悪感無しのおやつ!」とか、「罪悪感無しのデザート!」って、
まあまあよく見るキーワードですが、甘いもの=良くないもの=罪悪感を抱くべきものという前提で、そう言われているのですよね。
でも、「食べたい」と思うものは、体が欲しているからその欲求が起こるのだよ、という事をここのところはお伝えしていることと思います。(そして、甲状腺機能低下が起こっていると、食べたい感覚さえ麻痺してくるよ、とも伝えています)
ダイエットを長らくやってきた人は、この自分の食欲とか、欲求が「敵」なので、そことは「戦わないといけない」というマインドセットになってしまっています。
でも、「実は敵なんて、どこにもいなかった〜」っていうのがほんとのところ。
食べたい→じゃあ、食べよう!→美味しい!→ごちそうさま!→さあ、何しよう!!!(活動に集中) となるのが、私達の体。
それが、いろんなダイエット理論でこねくり回されて、結局体の声をいかにコントロールするかの勝負になってしまっているのですが、それは、わたしたちの本来の人間として生きる機能を押し殺していることになるのです。
ちょっと前に東北から遠路はるばる友人が遊びに来てくれました。
彼女もスイス研修に一緒に行った仲間で、色々栄養のことを喋っていたのですが、私達は20代の時にスイスに行き、1年間スイスの農家に住まわせてもらったのですが、その当時、本当に山奥のオールドファッションな生活スタイルを維持しているスイスの村を訪ねた事がありました。
ウエストンプライス財団という財団が今では立ち上がっているのですが、それは現代食が入り込んでいない長寿の村の人達を訪ね歩いて調査したプライス博士の研究が元になっているのですが、まさに、私達が見たそこの生活は本当にシンプルで、現代食が入り込んで来ていない(交通の便もなくて、そこまで流通がない状態で)な生活をそこの村の人達はしていたのでした。
ヤギから絞ったミルクでチーズをつくり、サワードー(天然酵母)の酸っぱいパンに、バターとそのチーズとピクルスを挟んだものがお昼ご飯。
コーヒーにはミルクをたっぷり。デザートには小さめなりんご丸ごと。10時、3時にやってる作業を止めて、手作りのおやつを取る。
そこには、今、現代社会で言われているように、「野菜たっぷり!!!」なんて概念はないのです。
レタスってなに?あーヤギの食べ物?な世界です。
私達は、どんどん、人間が利用しやすい「動物のタンパク質」を食べる生活から「植物を食べる」生活に移行させられようとしていることに気が付かなければいけません。
野菜も私達には負荷になるものと、助けになるものがあるなんて、思いもしないかも知れないのですが、実際野菜たっぷりを辞めてもらうと、腸の調子が良くなったりするのも現実です。
私の母などは、長年の便秘で野菜を食べなきゃ信仰が強くって、いつも野菜野菜と言っています。そして、いつも便秘に苦しんでいます。
ファスってィングも流行っていますが、「ファスティングがしたい!」と思うのは、その爽快感とか、すっきり感がほしいのだと思います。
ということは、いつも詰まった感覚が腸にもあるということなのだと思うけど、ファスティングは一時しのぎの対処療法だな、と思っています。
確かに食べ物がはいってこないと、腸に押し寄せる食べ物がなくなり、楽になりますよね。
でも、そもそも、腸が重たい食生活をしているから、「腸をスッキリさせたい」という気持ちになるのだと思うのです。
腸に負荷がかからない食生活をしたら、腸が重たいをほとんど経験しなくなるので、ファスティングやろうとも思わない、ってことになります。
ファスティングは、一時しのぎの腸の対処療法ではありますが、肝臓にとってはマイナスに働くので、私は全くお勧めしていないです。
いかに、栄養が豊富な食べ物を入れて、私達が入れた栄養を省エネで吸収できて、消化の負荷を減らすか、その観点はとても大切な事になっていきます。
でも、現代の栄養学は、腸に負荷がかかるものが良いものにされていて、絶賛お勧めされているのが現状です。
その根底には【体に厳しく】という概念を植え付けられてしまっていることだったり、【体の欲求はコントロールすべき】だったりするのではないかな、と思っています。
【体の欲求は正しいし、体に優しくするべき】です。。。
本当に、ここらへんも巷で言われることを鵜呑みにしていたら、思いもよらなかった病態につれていかれるから、本当に知らないとは怖いことだなと思ってしまいます。
今日の話がなにか参考になったら嬉しいです!