エネルギーの代謝の中心になるのは、甲状腺という喉の前方ところにあるホルモンを分泌する内分泌器官です。
エネルギー代謝をとても大切と見ていたPeat博士はそういうわけで、いかに甲状腺の機能を上げるかをとても重要視していました。
自分の甲状腺の機能が良いのか落ちてしまっているのかって、どうやって判断できるのでしょう。
一つには血液検査です。
【TSH】という脳下垂体から出される甲状腺刺激ホルモンというものを血液検査で測ることが出来ます。
これはピート博士によると、なんと1以下であることが理想だそう。
でも、血液検査だけに頼ると、ちょっと見落とす可能性もあります。
なぜなら、身体の様々なストレスは脳下垂体にフィードバックをかけて【TSH】を下げてしまうから。
つまり、甲状腺刺激ホルモン(TSH)の刺激で、甲状腺から甲状腺ホルモン(T4)が出されるのだけど、 甲状腺の機能が下がっていると、TSHが出されても、甲状腺が反応してくれないのです。
そうすると、甲状腺ホルモンがでてほしいのでTSHはどんどん上がっていきます。
大量刺激でやっと身体を回せるのに十分な甲状腺ホルモンが出されることができる、 と言う状態、それがいわゆる【甲状腺機能低下】です。。
でも、ストレスが体内にあると、このTSHが下げられてしまうのです。
本当は大量TSHじゃないと回らない身体=甲状腺機能低下】なのに、ストレスのせいでTSHが下がっていて、正常値に見えてしまう。
その時、お医者様は「甲状腺ホルモンが出され過ぎないようにTSHが下がってしまっているんだ」 と見てしまい、【甲状腺機能亢進】という病名を誤ってつけてしまう方が多いそうです(ピート博士いわく)
ストレスでマスキングがかかってしまう甲状腺刺激ホルモン(TSH)だけを指標にするのは、 ちょっと危ういのですね。
甲状腺機能が低下していると、起こってくる症状があります。
エネルギーが沸かないということはダントツに起こることですね。
それ以外にも、便秘だって、抜け毛だって、虫歯だって、体温が低いことも、B12,葉酸不足の貧血も、牛乳が合わないことも甲状腺機能低下によっても起こって来ることです。
以前のクライアントさんは【空腹感がわからない】【何かが食べたいと思えない】とおっしゃっていたのですが、 以前の私は、しばらくその原因がわからない事がありました。
トラウマといっしょに感覚を閉じてしまっているせいではないか?なんてことも模索したりしていました。
でも、そんな複雑なことにする必要はなかったのです。
甲状腺について学んで行くと、【お腹がすかない】なんていうのは、感覚を閉じってるとか「精神的な問題」ではなく、【単に甲状腺機能低下】で、低代謝で身体が低燃費で走っているのが常だから、お腹が空かないだけなのです。
ピート博士の栄養理論を実践している人は、お腹がすくようになった!!!
とびっくりしている人が多いです。
それは、甲状腺が機能し始めて、どんどん糖代謝エネルギー生産の回路が回るようになった結果、その材料(=食事)をより欲する、というサイクルになるのです。
1日1食で十分、お腹も対して空かないし、、、
という方は、甲状腺機能低下が起こっている可能性が高いと考えられます。
お腹がすかないから身体はエネルギーを必要としていないというのではなく、うまく使えない身体になってしまっているだけなのです。
さあ、甲状腺、あまり注目されたことがなかった器官かもしれませんが、エネルギー代謝の中心だと言う観点で見始めてきたでしょうか。
一緒にワークしはじめた方々は、甲状腺機能が少しずつ上っていきます。
それはそうですよね、そこに焦点を当てたことをやっているのですから。
そして、身体の疲れもマシになり、不調が少しずつ消えていきます。
やっぱり、エネルギー代謝を上げることが何よりも大事だな、と、クライアントさんたちを見ていても思います。
今日の話がなにか参考になったら嬉しいです!