代謝を回すためにはキーのホルモンが甲状腺ホルモンだよ、というの話をすると、そもそも、なんでそんなに大切なんだっけ?
と言われる方が多いです。 今日は、甲状腺について私が一番大切だと思っていることをお伝えしたいと思います。
甲状腺が機能していないと、結局【T3】という甲状腺ホルモンが体内で回らなくなってしまいます。
で、このT3何をする役割のホルモンか、というと、一言でいうと、糖の代謝を最後(ミトコンドリアでの代謝)にまで進めるために絶対必要なホルモンなのです。
糖を細胞に取り込んでエネルギーにしていく時にはどのような形でエネルギーにまで代謝されていくか、というと、最初は細胞質内の【解糖系】というシステムでグルコース(糖)は分解されます。
その後、細胞内にある【ミトコンドリア】の中に取り込まれて【TCAサイクル】と言われるシステムに乗り、その後【電子伝達系】というシステムに乗っていくのです。
そこまでいくのが最高な流れなのですが、甲状腺ホルモンの【T3】がないと、【解糖系】どまりになっちゃうのです!!!!!
これって、すごく大変なこと。
なぜなら、糖が解糖系に乗っかって作り出される電池は2個。
その後のTCAサイクルと電子伝達系で作り出されるのが36個。。。
甲状腺機能低下だったら、T3が足りないから、糖代謝がミトコンドリアで行えなくって、エネルギーが作れない、そんな大変な事が起こるのです。
甲状腺機能低下で起こることの症状をお伝えしたと思います。
便秘だって、抜け毛だって、虫歯だって、体温が低いことも、B12,葉酸不足の貧血も、乳製品が合わないことも甲状腺機能低下によっておこって来ることだよ、とお伝えしたのですが、それらはそもそも【エネルギー不足】が事の起こりだったりするのです。
この中で、乳製品が合わないことと、甲状腺機能って関係なさそう。。って思うかもですが、これは、甲状腺機能低下だと、腸の蠕動運動がエネルギー不足でうまく起きません。
便秘が起きるのもそのためですね。
それで、小腸内の細菌の過剰増殖が引き起こされることになり(SIBO)それが、ラクターゼ酵素の喪失に寄与する可能性につながるのです。
もう少し詳しく言ってみると、まず、小腸内細菌過剰増殖(SIBO)では、異常に増殖した腸内細菌が小腸で食物を分解し、消化吸収する過程に干渉します。
正常には、小腸の壁細胞(腸上皮細胞)にはラクターゼという酵素が含まれており、これが乳糖をグルコースとガラクトースに分解し、体が利用できる形にします。
しかし、SIBOがある場合、異常に増殖した細菌による様々な影響で、この酵素の活性や産生が損なわれる可能性が起こってしまうのですね。
Ray Peat博士は乳製品がどれだけ人間にとっても良い栄養価があるか、ということを仰っています。
健康志向になっていくと、乳製品を避ける道に導かれる今日このごろの栄養業界ですよね。
私も、MEC以来食べていた乳製品を、また、「カゼインが悪い説」を聞いてから辞めていた一人です。
世の中見回すと、アーモンドミルク、豆乳、オーツミルク、、、と植物性のミルクに移行させようとしてるな〜
ここにも一つのプロパガンダがあるのだろうな〜なんて思っています。
人間にとって、ほんとうの健康に必要な栄養は何なのか?
をしっかり見極めて、死ぬまで現役で行きたいですね。
さて、今日の話もなにか参考になったらうれしいです!