私達の体は、緻密なメカニズムで動いています。
手足が冷えている、夜中に起こされた訳でもないのに目が覚める、寝ても疲れが取れない、健康体より太ってる、健康体より痩せている、同年齢の人より老けている、同年齢の人より体力がないetc,,,
それらのことって、別に【病気】と診断されるわけでもないし、その状態だからって、今日動けないわけではない、そう思って、先延ばしにしている事な人はとても多いと思います。
でも、この状態は【病気】とは診断されなくても【健康】ではない【未病】の状態です。
緻密に動いている体の中のなにかしらの過不足があり、この【未病】状態が体に現れています。
「じゃあ、それは、何なのだろう?何が問題なのだろう?」
ってところは、本当にお一人お一人違う部分があります。
今、日常で食べていらっしゃるもの、生活スタイルをお聞きする中で、見えてくる事があるのです。
なにかを食べ始めてもらった時に、どう感じるか、体感をお聞きしたりしながら、また判断できる部分がある。
「【糖】をしっかり取ったほうが良い」
これは、本当にそうだと言えること、じゃあ、糖だけしっかり摂っていたら健康になるのか?
といえば、それじゃあ健康になるどころか不健康になる人が出てきます。
それは当たり前ですよね。
だって、人間の体は【糖】だけでは成り立っていないのですから。
今の巷の栄養学の分野、健康の分野で、【糖】が悪者になっていることから、「糖」不足で不健康になっている方が多いのは事実です。
でも、「糖」だけが大事な体の栄養ではないことは当然ですよね。
動物の体の主な部分は、水、タンパク質、脂肪、骨から構成されています。
脂肪組織と骨は、タンパク質と水のシステムよりも代謝的に静かです。
つまり、ストレスや飢餓、または冬眠中でさえ、動物は脂肪よりも筋肉質の質量を早く失っていくのです。
そして、あまり知られていないけど、タンパク質を構成するアミノ酸は、自由な状態(遊離アミノ酸)で多くのホルモン様の機能を持っているのです。
私たちの【糖】(グルコース)(グリコーゲン)貯蔵が枯渇した時、私たちは自分自身の組織を遊離アミノ酸という自由なアミノ酸に変換し、その一部は新しいグルコースを生成するために使用されます(糖新生といいます)。
ストレス中に大量に放出されるアミノ酸であるシステインとトリプトファンは、
甲状腺を抑制する効果を持ち、最終的には毒性の影響を及ぼしてしまうのです。
そして、甲状腺機能低下症自体が、全体の代謝が遅くなっているにもかかわらず、
糖の代謝を悪くして、タンパク質の分解代謝を増加させるという悪循環を生みます。
なんで、こんな難しい話を何故しているか、というと、、、
糖をしっかり食べよう!
→じゃあ、糖だけ気をつけたら良いのね!・・・というのも違うし、、、
え?タンパク質もしっかり?→じゃあ、タンパク質と糖をガッツリ!!!・・・というのも違う、、、
健康になっていくには、今まで食べて来たお食事のバランス、生活スタイル、思考スタイルで
今の【未病】が出ているので、何かしら変えなきゃいけないのは確かですが、それは、体のメカニズムを分かったうえで取り入れて見て、変化をモニターしながら、より【甲状腺機能】が改善していく方向になる為の【バランス】を見つけていく事なのです。
そのバランスを見つけていく為に、体のメカニズムを踏まえてのお手伝いをカウンセラーはしていますが、ご自身の最大の【バランス】を見つける為の武器は【感覚】です。
その感覚さえも、実は甲状腺機能低下が起こっていると、エネルギー不足で鈍ってしまっています。
「空腹感が沸かない」「何を食べたら良いかわからない」そういうふうに、一番の指標になるはずの体感覚が、起きないので、甲状腺機能低下が起こっていると、【感覚を感じて進みましょう!】と言われても、辛いお気持ちになったりします。
だって、わからないんだもん!って思ってしまうのですね。
だからこそ、巷の「これしたら健康になるよ!」という健康法を感覚を無視してやり続けることが出来てしまうのだと思っています。
なので、甲状腺機能が落ちている方は是非プロに頼るべきだな、って思います。
なぜなら、ご自身の司令塔である感覚が鈍っているからです。
でも、まずはあるもので進んでいくしかない、という状況だから。
だから、甲状腺機能低下の方(そして、これは、不調を抱えている方すべての人が潜在的に甲状腺機能低下に陥っているので、ある意味不調な方すべてが)自分の感覚を頼りに進む、ということをしていたら、事故ってしまう。。。
という流れになる可能性が、大いに出てくる理由です。
一歩一歩、進んでいけば、それが正しい道にあるならば、毎日玉ねぎの薄皮を向くようにでも、健康な状態に進んでいきます。
そして、肉体が健康だと、マインドもどんどん健康になっていくし、自分の直感が冴えていきます。
でも、一人でやっていると、あれ?ってことが出てくるのですね。。
「これをどのように判断したら良いのかわからない」という時、専門家と一緒に見ていくことで、今ご自身に起こっていることを専門的な知識をもとに見ることができて、進む事ができるようになるのです。
あなたがなりたい状態はどんな状態でしょうか?
今の状態から、そのなりたい状態には、どれくらいのギャップがあるでしょうか?
それがどれくらい開いていたとしても、一歩一歩進んでいきましょう。
体は毎日変化していきます! 今日の話がなにか参考になったら嬉しいです!