お食事で、高血糖になるのをおそれて、タンパク質と野菜だけ、などと、炭水化物抜きで食べる方がいるのですが(以前のわたし) きょうは、食事と血糖値の関係を、考えてみたいと思います。
これ、ダンスフロアでのパートナーダンスに例えてみると面白いです。
一方のパートナーがタンパク質で、もう一方が炭水化物です。
この二人がうまく調和すれば、美しいダンスが展開されますが、片方がリードしすぎると、足を踏んだり、リズムが狂ったりすることがあります。
プロメタボリックアプローチでは、このダンスのような美しいダンスが展開される食事バランスの重要性を強調しています。
タンパク質は、あなたの体のすべての構造の基礎です—筋肉、結合組織、皮膚、髪、骨、および臓器。それはまた、運動タンパク質、ホルモン、酵素、抗体、そして血液の生産に必要です。
タンパク質が体のDNAという設計図に基づいて、体を作る時の建築家でもあれば、建築物資でもあるのです。
私達の体はまさにその設計図から生み出された作品なのだけど、建築家がいなくても、建築物資がなくても作れないのです。
だから、タンパク質ってとっても大切。
タンパク質は、糖や炭水化物と一緒に摂取することで、糖の吸収を遅らせ、食後の血糖値の急上昇を防ぎます。
これは、一緒に食事をすることで、お互いの良さを引き出し合う協力体制が整うのです。何と言ってもパートナーですからね。
なのに、もかかわらず、大量のタンパク質を単独で摂取すると、ストーリーは一転します。
これは、フロアーで1人パートナーが相手を圧倒する動きをするようなもので、結果として調和が失われ、ダンスに不協和音が生じるかもしれません。
血糖値が上がる、とか、下がるというのは、その不協和音の結果なのですね。
特に、ロイシンというアミノ酸がインスリンの急激な増加を引き起こし、それによって血糖値が「下がり」ます。
つまり、何が起こるかというと、ロイシンが入ると、インスリンは細胞がアミノ酸を吸収してタンパク質を生成するのを刺激します。
また、同時に、インスリンは血糖を下げるために、血液からグルコースを取り除き、細胞内に移動させてエネルギーとして使用したり、肝臓または筋肉のグリコーゲンとして蓄えるか、脂肪として蓄えます。
したがって、タンパク質摂取からのインスリンの増加は、アミノ酸を取り除くことで血糖も下げてしまうのです。
既に低血糖を持っている人、またはタンパク質と十分な糖を摂取しない人は、インスリンの増加により突然血糖値が下がります。
この血糖値の低下はストレス反応を引き起こし、血糖値を上げるためにストレスホルモンのグルカゴン、コルチゾール、およびアドレナリンを増加させます。
最適な健康状態を維持するためには、タンパク質と炭水化物の摂取のバランスがとても重要です。
これは、パズルのピースが完璧にはまる瞬間のように、ちょうど良いバランスを見つけることに似ています。
理想的な比率は個人差がありますが、プロメタボリックアプローチでは炭水化物とタンパク質の比率が1:1から5:1の範囲が推奨されます。
でも、比率で言われてもわかりにくいですよね。
「体が満足した感じ」というのがとても大切なバランスだな、と思っています。
タンパク質と炭水化物の適切なバランスは、健康な生活のために不可欠です。
糖質制限のお食事が危険な理由はこういう所にあるのですね。
長期に渡ると、ストレスホルモンを受け続けた体がどこかの時点で悲鳴を上げていきます。。
知り合いの人は、ダイエットしてて、糖質制限してて、「この頃良く鼻に【できもの】ができて、一度できるとなかなか治らない」と言っていました。
それって、【炎症が慢性化】している状態、体はエネルギー不足なのですね。。。 プロメタボリックのアプローチを実践し始めると、排出も起きてきて、おなじように【できもの】ができたりします。
じゃあ、慢性炎症と、エネルギーが上がったからゴミ掃除が起きている事の排出との違いは何かな、と考えると、ずっと治らないできものは慢性炎症だし、一方、ゴミ排出としてのできものの場合は、出ても治癒する、というプロセスが見て取れるところかな、と思っています。
今日の話がなにか参考になったら嬉しいです!