健康と栄養に関しては、バランスが鍵です。
特に、私たちの食生活におけるタンパク質の取り扱いには、注意が必要な部分です。
タンパク質がうまく使えるからだなのか、で人の健康度は決まってくるとも言われています。
多くの人々が、肉や他のタンパク質源は取らなきゃって思ってるけどそれが「多すぎる」こともまた、「少なすぎる」のと同様に、問題を引き起こす可能性があるのですね。
巷の栄養学では、「セロトニンになるから、トリプトファンというアミノ酸をしっかり取ろう」と言われてて、トリプトファンがしっかり入っている肉はとっても推奨だし、なんなら、トリプトファンのアミノ酸そのものを推奨する場合もあったりするのですが、この見解にはとっても注意が必要です。
通常の肉タンパク質源を過剰に摂取すると、体内のトリプトファンの量が増加します。
トリプトファンは、ナイアシン(ビタミンB3)の生産に不可欠なアミノ酸であり、その点で重要な役割を果たします。
しかし、Ray Peat博士によると、このプロセスは常にうまくいくわけではないのですね。
セロトニンって、まるで「いい奴」扱いされている栄養業界ですが、実は、セロトニンは厄介なやつなのです。
体内でトリプトファンが適切に代謝されずにセロトニンに変換されると、心理的および生理的な不調を引き起こす可能性があるのです。
(ここらへんも、セロトニンが必要と言われていることとは真逆ですね。。。セロトニンはうつの原因ではないって、結構海外では言われている事なのに、日本はまだまだ、セロトニン不足で鬱、という真逆の常識がまかり通っている状態です。)
えええ?トリプトファンが適切に代謝されない場合にセロトニンになる?!
びっくりですよね。
セロトニンのためにトリプトファン取れ取れって聞いてたのに。
それは、そもそもうまく代謝されなかった結果でしかないなんて。
トリプトファンは、きちんと代謝されたら、キヌレニン経路で【ナイアシン】という体にめっちゃ必要な栄養素に変換されていきます。
そもそも、体はトリプトファンを溜めちゃうと、それはそれで内毒素的な働きになってしまって危険なので、トリプトファンをなくしていきたいのですね。
そのための経路がキヌレニン経路なのです。
そして、そこでトリプトファンはうまく処理されて、ナイアシンになっていく。
そのナイアシンがミトコンドリアでの糖代謝を回してくれる立役者の一人であるNADHになっていく、そして、わたしたちの代謝はぐるぐるちゃんと回る、という善循環になるのです。
ナイアシン療法と言う統合失調症に効くとされるサプリ療法があるのですが、それが難しい点は、ナイアシンは、そのキヌレニン回路が回ってできる結果の産物ですよね、それが大量に入ってしまうと、このキヌレニン経路そのものがダウンレギュレートされてしまうのです。つまり、抑えられてしまう。
そもそも、キヌレニン経路がうまく回らず、ナイアシンができず、神経毒のキヌリン酸が溜まってしまっていることが、この統合失調症では起こってしまっていることなので、それは、ナイアシンも必要なのだけど、それを入れたら、ますますキヌレニン経路がまわらない。。。
そもそも、体で炎症とかがあると、キヌレニン経路でトリプトファンはナイアシンまで代謝されずに、神経毒である「キノリン酸」止まりになるのです。
それ以外に、ずっとこのニュースレターでもお伝えしているPUFA(多価不飽和脂肪酸)はキヌレニン経路を止めます。
そんなこんなで、キヌレニン経路がうまく回っていない人はつまり、糖代謝が回らない人なのですが、
そんな人が肉などでトリプトファン大量に取ったらどうなると思いますか?
トリプトファンはセロトニンの方に代謝されてしまうし、また、キヌレニン経路が回っていないので、トリプトファンは神経毒止まりに。
だ・か・ら・バランスなのです!
正しい栄養を入れてあげると、体は全体的に、少しずつ少しずつ薄皮をめくるように上がっていきます。
でも、わたしたちの日常は全く平坦な道のりではなく、子供にストレスフルな日もあったり、気温がすごく冷え込む日があったり、空気中に何かが飛んでる日もあり、私達は日々違うストレスに晒されている状況なので、3歩進んだと思ったら、2歩下がる、、、ということも経験するとおもいます。
それでも、長期に見て、ああ、3ヶ月前はこうだったのに、今はこうなってる、って、より良くなっている所が見えるはず。
参加者さんたちと7日間のプロメタボリックチャレンジを行ってて、今日がDay3です! 早速参加者さん達んは良い変化が現れ始めてて、寝起き体温も35度台だった方が36度代に入るようになったり。
たった数日でも変化されています!
次の7日間チャレンジの募集は11月半ばからになるので、ご興味ある方はインスタの方のフォローをしておいてくださいね。
体は本当に入れたものややったことに正確に反応しているだけなんだな、と知ります。
だから、なぜ、それをするのか、って体のメカニズムを知ることって本当に大切だと思っています!
今日の話が参考になったら嬉しいです!