今日は、昨日の続きの記事になります。
アメリカ生活を続けていた頃、3人目も生まれて、子育てにも忙しいから、厳格には何も出来ない状態でしたが、肉も少しは食べるけどマクロビチックな生活を心がけていました。
でも、身体が重たくなっては、断食したり、朝は断食して昼からしか食べない時期があったり、ローフードで過ごす時期があったり、朝はフルーツで過ごすようになったり、なんとか快適に過ごしたいという思いでいろいろな食事方法を試していたのでした。
その後、3番目の子が4歳位になって、ナーセリースクールに行き始めた頃から、栄養のことを本格的に学びたい、とNYにあるInsttitute For Integrative Nutritionという学校のオンラインクラスに入学したのでした。
その中で、本当に沢山の食事方法があるのを学び、「アトキンスダイエット」のような高タンパク質低淡水化物が健康に良いとマクロビとは真反対と思える理論があるのだと初めて知ったのでした。
(その頃はまだ今ほど糖質制限がメジャーではなかったのです)
その学校では、100ほどのダイエット方法を学びました。
でも、今こうやってお伝えしている「【糖】が体に必要、【砂糖】って悪くない」って考えはその100のダイエット方法の中には含まれていませんでした。
そして、【PUFA】が身体の中でなにをするのか、も、一度も聞いたことは無かったのでした。
それら100個は色々違いはあるけど、【砂糖は悪】ということでは一致していたし、【PUFA】をしっかり含む食事が推奨されていたのでした。
あの頃、そんな最先端なホリスティック栄養学校で1年間学び、「もう栄養に関してはわかった!」という思いになって、クライアントさんに指導もし始めました。
そして、アメリカの自宅キッチンで健康料理教室もやり始めました。
その料理教室でやっていたことは、今お伝えしているような【プロメタボリックアプローチ】のようには明確な方向はありませんでした。
【個性を尊重する】という名のもと、ベジタリアンもありだし、乳製品をとらないのも、乳製品を取るのもあり、タンパク質も動物性でも、植物性でもなんでもアリ、ただ、手料理する中で自分のバランスを見つけていこう!とするものだったのです。(ざっくりいうとですが。)
健康カウンセリングもやり始めていたのですが、クライアントさんは、もちろんカウンセラーの伴走の中で、サポートを得られて改善する部分もあるのですが、なんか、イマイチなのです。
やらなきゃいけないことはわかってる、「食べすぎないこと、運動すること、自分でクッキングすること」でも、出来ない人は出来ないのです。
私は、その原因がその健康に進む道の方向が間違いだからだ、とは思えず、「精神的な事が邪魔してるんだ」と思って、
私は心の方からのアプローチに力を入れるようになりました。
それはそれで、深めていったので、かなり変化が起きるのを目の当たりにし、私は、「精神的なアプローチのほうがパワフルだ!栄養で人の悩みを改善する事って力が弱い!」と思うようになっていました。
そのような事があり、栄養のことも伝えるけど、心のことをメインに伝える人として活動していた時期がありました。
でも、また転機があったのは、離婚して日本に帰国して再婚して4番目を生んだ後のことでした。
産後しんどくてしょうがなくて、出産後から切れた乳腺炎も、産後3ヶ月も4ヶ月も経ったって治らない身体になっていて、身体の限界を感じるようになっていました。
その頃の食事内容は肉も少しだけ食べるけど、【基本的には野菜中心のヘルシーごはん】。マクロビに少し肉も食べるようになった的な食事でした。
産後という体力、エネルギーがものすごくいる時に、流石に栄養不足で私の身体は破綻してしまったのですね。
皮膚の状態も良くなかった。
私としては「健康生活をしているはずなのに、なんで??」という気持ちでいっぱいでした。
でも、その時に、MEC(メック)っという食事方法を知ります。
これは沖縄の渡辺医師が提唱し始めた方法でした。
Meat,Egg,Cheeze(肉、卵、チーズ)をひたすらしっかり食べて後はまだ足りなかったら少しは食べてもいいよ、というもの。
「肉、卵、チーズなんて、おっぱいをつまらせる代表格だ!!!悪の食材だ!!!」と桶谷式という(母乳育児の母親が信奉するやり方)でいわれているし、「そんなのありえん!」と思いながらも、でも、なにか気になる、やってみて判断したいと思った私は、お肉も少しの野菜中心せい活から一気にMEC生活に切り替えてみたのでした。
野菜タップリの健康食でさえ乳腺炎になりやすい私は、おっぱいが張って乳腺炎になるに違いない、そうおもっていたのに、逆に、MEC食でおっぱいトラブルが一気になくなり、通りの良いおっぱいになったのです。
3ヶ月も4ヶ月も治らなかった乳腺炎がMECに切り替えてから1週間でみるみる癒えて行きました。
もう、わけがわからない。
だけど、言われていたように、肉も卵も、チーズも血管をドロドロにするものではなさそうだ、ということを体験し、体調が一気に改善したこともあり、私は夫も道連れに、高タンパク、高脂肪、低たんぱくの糖質制限の道に入ったのでした。
タンパク質不足だった私の身体にとって、最初の方はMECは本当に良かったのです。
今思うと、夫が果物好きだったのもあり、MECで果物は本当にはそこまで推奨されていいなけど、食後にはよく果物を食べていたのも、結果として、糖質がちゃんと入れれていたので良かった結果になったのだと思います。
高タンパク、高脂質な生活にした場合、脂肪では太らない事を知ります。
「太らせるのは、糖質だ、悪いのは糖質だ。。。」
そのような考えになっていました。
なので、体重がちょっと気になると、糖質をかなり制限すると、すぐに体重が減ることを知り、体重コントロールは余裕なことになりました。
私と夫の食事は生野菜に肉や卵やチーズを挟んで食べるのが定番になっていました。
我が家の米はほとんど減らなくなりました。
授乳中はお腹が空くので、完全には糖質を辞めてはいなかったけど、糖質を食べるのは罪悪感がつきもので、
「糖質は太るもの、大した栄養が無いもの」
「エネルギーは脂質から作られているから、糖質は本当はいらないもの」
そのような認識でした。
その後、
5番目の妊娠中は私は、アメリカの子供たちのことで過度のストレスまみれでした。
今でも皮膚が弱い5番目ですが、母体にいる時に、わたしの体内はストレスによってリポリシス(脂質分解)が起こり、中性脂肪として蓄えていたPUFAの過酸化脂質を赤ちゃんに浴びせたことでしょう。
そして、コルチゾール過多な母体を経験した5番目ちゃんは小さい頃から肌が弱く、3歳ごろから本格的にアトピーを発症し、我が家の悩みの種になりました。
そこでもいろいろやりました。
それも、やっと、今は6歳ですが、PUFAフリーと糖質をしっかり取ることをベースとしたプロメタボリックアプローチで劇的に良くなって、今は外食でPUFAが入った時に弱い皮膚の箇所から排出が起こるくらいになって、お友達からも、皮膚どうしたの?
と言われることも無い位にほとんどわからない位になり、本人の顔色もアトピーっ子にありがちな少し青白いかんじよりも、しっかり健康そうな顔色になったのでした。
運動会の代表リレーも選手に選ばれる位、体力も少しずつ付いてきてる感じで、ああ、やっぱりプロメタボリクックアプローチで間違っていないな、と感じているのです。
さて、話をもどして、、 高タンパク、高脂質、低糖質の食事では身体は「劇的には」悪化はしません。 年単位で「ゆっくりゆっくり」甲状腺機能が落ちていく感じです。
あんなに運動ばかりしていたのに、
「運動疲れそうだから、めんどくさいな。。。」
と運動が億劫になったり、
朝子供たちを送り出してから後、一息つかなければ家事にとりかかれなかったり、外出した翌日はどっと疲れが出たり、虫刺されが悪化して、なかなか治らなかったり、、、。
そんな風に、【体力少なめな感じ】の状態に徐々に徐々になっていくので、もう年なのかな〜って思いがしていました。
肉はしっかり食べる、でも、甘いものは殆ど食べない、そして、糖質は控えめ、その生活を年単位で続けました。
いつの間にか、糖質だけではなく、そもそも食事を沢山食べれなくなっていたし、積極的にお腹が空くことなくなっていました。
(これ、今はわかる、甲状腺が機能低下していますね。。)
でも、ファスティング(断食)をすると、結局体調が悪くなる、というのは経験でわかっていたので、朝も抜くことはなく、3食はちゃんと食べる生活だったのは良かったことでした。
そして、MECにハマって以来、自宅で積極的に植物油は使わなくなっていたのも、良いことでした。
2年前あたりに、「病気ではないけど、もう一息元気にならないかなあ、、、」そんな思いでバイオレゾナンスのドクターに行って、ココナッツオイルを使うことをおすすめされてからは、より脂質に厳密になっていたのはさらに良かったことでした。
(それでもPUFAについて知識がなかったから、外食はノーチェック。揚げ物も普通でした)
でも、相変わらず、糖質少なめを心がける生活。
そのドクターは果物も重金属が多いということで、いい顔をしないドクターだったので、果物の摂取も減っていました。
また、【乳製品が悪い】という主義で、MEC以来よく食べていたチーズが我が家から姿を消し、変わりに豆乳がよく登場するように。
その頃は5番目の娘の皮膚も悪い状態だったので、その相談もして、乳製品を止めるように、と言われて、保育園での牛乳をストップし、保育園の給食でも豆乳を飲むことになったのですが、結局、その1年で娘の皮膚は更に悪化したのでした。
こんなふうに、健康に関して、ここのプロメタボリックアプローチに行き着くまでには、本当に紆余曲折してきたことだけは結構誰にも負けないほどだと思っています。
なので、今、その紆余曲折の真っ只中にいる方の苦しみが本当にわかります。
世の中には右の意見があり、左の意見があるから、混乱の極みになるのもわかります。
アメリカのプロメタボリックアプローチのコミュニティーでは、そんな私と同じように紆余曲折してきた人達が
「ああ、これだった!!!!」と集って、さらに、このプロメタボリックアプローチを研究する研究者が出てきて、更に発展を見せている、というのが海外の今の現状です。
日本はこのプロメタボリックアプローチなんて、ほとんど知られていないのが今の現状。
糖質制限やベジタリアンでうまく行かなかった人が結局どこにも行けないで困惑するしか無いのが現状です。。。
さて、さて、あと一息ですが、また、私の過去話しの続きは書きたいと思います。
「体の代謝機能を最適化し、全体的な健康とウェルネスを向上させることを目指す栄養とライフスタイルの戦略」を
【プロメタボリックアプローチ】といいます、とお伝えしました。
そして、
プロメタボリックへの道のりは、生理学の理解と、食べ物がどのようにサポートするか、または潜在的に有害であるかの理解により、特定の食べ物が代謝や生物学をサポートする方法を理解し、優先することだよ、ともお伝えしました。
これは、「これが悪い、あれが悪い」と言うのではなく、理解を深めることで、最初からより良い食品選択をするのに役立ちます。
結構我が家は1週間単位ほどの旅をすることもあるのですが、その知恵を使いながら、でも、普段は自宅で食材も揃えることが出来て、気をつけているぶん、外食などは楽しむことも大事だと思っているので、
十分楽しむことができています。
知識は身を守る武器だけど、それによって、「あれ駄目、これ駄目」と、フードポリスになる事は伝えたいことではありません。
食事が荒れた時は十分休息の時間も大切、忙しい事を含めストレスって実は多大な負荷を身体に与えているのですよね。 また、そのへんもお伝えしていきたいと思います! 今日の話がなにか参考になったら嬉しいです。 終