さて、
神経系の不調で、不安、疲労、うつ、過敏性などが起きてくるって知ってますか?
私達の体には、7兆以上の個々の神経、あるいはもっと良い表現をするなら、体を通って72キロに及ぶ神経があり、全身の各部分を繋いでいます。
これらの神経は道路や高速道路システムのように全て繋がっている状態。
これらの神経は警報システムのように機能するのです。
常時、神経を通って少しの電気が流れています。この、少しの電気が流れている事は正常で、あなたが生きていることを示しているのです。
でも、ここで、ずっと続くストレスがかかってくるとどうでしょう?
あなたの「神経の高速道路」にはどうなるとおもいますか?
このストレスには例えば以下のようなものが含まれます:
①感情的/精神的ストレス。別れ、恐怖、死、孤独、目的の欠如、否定的な思考、パンデミック
②肉体的ストレス。運動、不十分な睡眠、粗末な食事、制限的な食事、病気、感染症
③環境的ストレス:汚染、大音量、有毒化学物質、カビ、喫煙、薬物、日光不足、家族、子供、仕事
さて、驚くことではありませんが、これがあると神経内の電気活動は上昇し続けてしまうのです。
そして、神経がその閾値に達すると、痛み、疲労、不安、うつなどが発生することがあります。
これ、そのストレスが減少すれば、症状も消えるはずです。
でも、ストレスが続く(慢性的なストレス)場合、症状も続き、そして神経の閾値はさがり始めてしまうのです。
つまり、どういうことか、というと、時間が経つにつれて、同じ痛み、疲労、不安などを引き起こすのに、さらに少ないストレスで済むようになってしまうのです。
これを「中枢感作」と呼びます。
中枢感作は、「中枢神経系(CNS)への周辺の有害入力が中枢の興奮性を増加させ、通常の入力への反応が大幅に強化される状態」と定義されます。
基本的に、あなたの神経系は体/周辺から受け取る入力に対して「過敏に」なっています。
これは、あらゆるものに過敏になることを意味するんですね。
そうなると、ほんの少しのストレスでもあなたを追い詰めることがあります。
例えば、普段だったら、なんてことない短い散歩のせいで、1日中ベッドにいなきゃいけないくらいの疲労を引き起こしてしまったり。
「なんでこんなに疲れやすいの?」という疑問の後ろには、神経過敏(中枢感作)が起こっているかもしれないってわけです。
神経って、なんだか良くわからないものですよね。「神経質だ!」とか、「神経過敏だ!」とかって、なにか頭の中の物質を伴わないものを指している言葉のようにも使われたりします。
でも、実際には、神経のシステムが実際に過敏になり、中枢感作を起こしてしまうのです。
実際に電気が過剰になるのです。 なにか目に見えないものとか、掴み所がない事の話ではないのですね。 さて、今日の話がなにか参考になったら嬉しいです!