講座生の方々とのやり取りで、やはり、タンパク質って大事なのに、忘れられがちになる要素だよな〜と思って、今日はそのことを。
健康を改善または維持することが目標である場合、十分なタンパク質を摂取することは最も重要な事の一つです。
タンパク質を十分に摂取しないと、体は筋肉を分解して、必要なアミノ酸(タンパク質の構成要素)を他の組織に供給します。
だから、タンパク質は大切だよ、ってことは、栄養少し学んでいる方はよく聞く話だと思います。
でも、良いことでも過ぎると問題!。
これにはタンパク質も含まれます。多すぎるタンパク質も問題なのです。。。
では、一日に本当にどれだけのタンパク質を摂取すべきでしょうか?
まずはタンパク質を構成するアミノ酸について考える事が重要です。
アミノ酸は一般に「建築ブロック」と考えるとわかりやすいかもです。
その建築ブロックで、タンパク質を構成しています。アミノ酸とタンパク質は生命(建物)の基礎です!
体はタンパク質を消化し、個々のアミノ酸に分解します。
体内で作られない必須アミノ酸は食品から摂取する必要があり、そのため「必須」と呼ばれてます。
9つの必須アミノ酸には以下が含まれます:
– ヒスチジン
– イソロイシン
– ロイシン
– リジン
– メチオニン
– フェニルアラニン
– スレオニン
– トリプトファン
– バリン
「完全タンパク質」という用語を聞いたことがあるかもしれません。
これはタンパク質源がすべての必須アミノ酸を含んでいることを意味します。
最良の例は動物性タンパク質で、筋肉肉、臓器、海産物、卵、乳製品などです。
アミノ酸スコアが100なのですね。
豆類と米は不完全なタンパク質源の例。
でも、これら二つの食品を組み合わせると、すべての必須アミノ酸を含む完全タンパク質が作られます。これがヴィーガンやベジタリアンがよく「豆と米」を食べる理由です。
身体で作る事もできるから、食事から取らなくても大丈夫,と(一般の栄養学で)言われているのが非必須アミノ酸と言われるもの。
以下が含まれます:
– アルギニン
– システイン
– グルタミン
– チロシン
– グリシン
– オルニチン
– プロリン
– セリン
非必須アミノ酸の良い源には、コラーゲンが豊富なものがあります。
たとえば、骨スープ、ほお肉、シャンク、腱、骨付き切り身、牛尾、砂肝、鶏の足、または単にコラーゲン&ゼラチンのサプリメントです。
そして思うのは、、、【必須】【非必須】このネーミング、本当にまずいです。。。
一見、【必須アミノ酸】がしっかり摂れていたら、タンパク質オッケイ!!って思ってしまいがちですよね。。。
でも、プロメタボリックのアプローチ(すべての身体の機能の根幹にエネルギー代謝の問題があるため、この身体のエネルギー代謝を最大限にしていこうとする栄養アプローチ)では、この【非必須】アミノ酸が大切なのです!!!!!
この情報がなぜめちゃめちゃ重要なのかというと、大量に「必須アミノ酸」を摂取した場合、特にメチオニンとトリプトファンというアミノ酸は炎症を増加させ、甲状腺機能を抑制する可能性があるからです。
実際、トリプトファンはセロトニンの前駆体であり、このセロトニンは「幸福ホルモン」と言われていますが、実際はそうではありません(汗)
セロトニンが体内で何をしているのか、などの詳しい情報は講座の中でお伝えしていますが、とにかく、幸福ホルモンなんかじゃないのです。
多くのベジタリアンの人は、「メチオニンの制限が寿命を延ばし、代謝健康を向上させる」と主張しています。
これは、ある意味、真実があります。
でも、だからといって、これは私たちがメチオニン豊富な筋肉肉を食べるのを止めるべきだという意味ではありません。
ここでグリシンが登場します。メチオニンを摂取してもグリシンで補う(またはバランスをとる)ことで、メチオニンが代謝を抑えてしまうことを補う事ができます。
グリシンはメチオニンをバランスさせます。
ここで最も重要な点は、アミノ酸をバランス良く摂取することを目指すべきだということです。
何事も過ぎれば悪いことになることを覚えておきましょう、たとえ良いものであるタンパク質であっても。
アミノ酸のバランスを取る簡単な方法は、タンパク質の摂取を多様化すること。
単に肉の筋肉部位をローテーションするだけではありません。
代わりに、さまざまな部位のタンパク質を含めるようにしてください。
標準的な現代の食事を考えると、肉、というと、通常、牛ヒレ肉や鶏の胸肉のような筋肉肉になってしまうのです。
多くの人々の食事に欠けている成分はコラーゲンとゼラチンです。
コラーゲンが豊富な源を定期的に消費することは、皮膚、関節、腸、骨の健康を改善します。
コラーゲンに最も豊富なアミノ酸であるグリシンは【「非必須】と考えられています。
なぜなら私たちの体はそれを生成することができるから。
でも、私達が作る量は、なんとか不足を補うためであることが精一杯(そもそもエネルギー代謝が回っていないこともあり)。豊富にあって肌も、髪も潤うのに必要なレベルではありません。
さらに、私たちが年を取るにつれて、自然なコラーゲンの生産は減少し始めますが、コラーゲンの必要性は高まります。
私たちの祖先の食事は、動物のすべての部分を食べるスタイルを実践していたため、現代の食事よりもコラーゲンとゼラチンがはるかに高かったと言われています。
これには、皮膚、腱、ゼラチン質の肉の部分など、ゼラチンが豊富な部分が含まれます。
彼らはまた、動物の骨格を使用して肉のストックやブロスを作ることもありました。ゼラチン(コラーゲンの調理された形)は動物のタンパク質の約50%を占めますが、筋肉や肝臓などのより活発な組織でははるかに少ない割合です。
活動的ではなく年配の人は、筋肉のタンパク質よりも、コラーゲンやゼラチンのような抗炎症アミノ酸をもっと必要としています。
筋肉を作っている運動をしている人には、両方が必要です。
つまり、すべてはバランスだし、その人のライフスタイルにもよるし、過去食べてきたものにもよるので、一概に何グラム食べなさい!と言いにくい部分はあるので、だから、そういうのを微調整して行くのがカウンセリングですね。
甲状腺機能低下症やインスリン抵抗性/前糖尿病など、つまり、それらの症状は【エネルギー代謝が落ちている状態】なので、筋肉肉を減らしコラーゲンを食事に増やすべきなのです。
あなたの目標に合った完璧なタンパク質のバランスを見つけ、どれだけの炭水化物、脂質、そしてすべてのミクロ栄養素を摂取するべきか、については、個別なことになるので、講座の中で詳細に説明しています。
また、「タンパク質は多ければ多いほど良い!」と思ってしまっている方。タンパク質不足と同じくらい、タンパク質過剰も問題です。
タンパク質はエネルギーの効率的な源ではありません。タンパク質は身体を作るための建築ブロックです。
私たちは依然として、炭水化物または脂肪となる食事から十分なエネルギーを必要としています。
タンパク質のみを摂取して生き延びることはできません。
炭水化物はタンパク質を節約するので、もし炭水化物を多く摂取しているなら、筋肉を維持するために必要なタンパク質の量はそれほど多くはなかったりします。
さて、今日の話が参考になったら嬉しいです!