がん診断を受けた方に話を聞くと、もう長らく低体温だし、夜間覚醒があるし、夜中の歯ぎしりあるし、貧血だし、ストレスフルだし、、、、
と低代謝症状があったうえで、ある日がんの診断を受け、「奈落の底に突き落とされた」という経験をした、という方が多いと感じています。
また、時々、何も不調を意識していなかったけど、健康ドックで見つかって、あれよあれよと言う間に、手術、抗がん剤、放射線治療、というベクトルに乗った、という方もいらっしゃることを感じます。
『食べたもの』で、今日も代謝は揺れています。
「この食べ物を食べたら、私の身体はどう反応するんだろう?」
そんなふうに、自分の“代謝の声”を聞いてみたことはありますか?
実は、私たちは1日に何度も、代謝の方向性を選び取っています。
たとえば、
- 朝、豆乳で全粒粉のシリアルを食べるのか
- 甘いミカンをしぼったフレッシュジュースにするのか
- コンビニで菓子パンを手に取るのか
- 疲れて帰って、温かいスープをつくるのか
そのひとつひとつが、「代謝が上がる方向」か、「代謝が落ちる方向」か。
言い換えるなら、健康のベクトルか、がんのベクトルか。
私達の一日一日のベクトルの方向を決めているのです。
がんベクトルの正体は、「代謝の低下」だとプロメタボリックアプローチではお伝えしています。
代謝が落ちると、体温が下がり、血流が悪くなり、細胞のエネルギー産生が鈍くなります。
その状態は、まさに“がん細胞が育ちやすい環境”なのです。
反対に、代謝がしっかり働いている身体は、エネルギーも熱も巡っていて、細胞も健やかに働きます。
この状態を、私は「健康ベクトル」と呼んでいます。
結局、決めているのは、“毎日の小さな選択”です。
人生はいつも、「大きな決断」で変わると思われがちだけど、
本当は、小さな日々の選択の積み重ねが、身体を未来を変えていく。
「どんな栄養を口にするか」
「どんな光を浴びて過ごすか」
「どんな思考で、自分を大事にするか」
それはすべて、代謝のスイッチをどちらに向かわせるかの選択なのです。
いつも思います。
「答えは、外じゃなくて、身体の中にあるなあ」ということを。
どんな健康法よりも、まず大切なのは、
「私の身体にとって、これは代謝が上がるもの? 下がるもの?」
と、自分の身体に問いかけてみることです。
体温、脈、眠りの深さ、気分の安定。
それらが、身体からの「YES / NOサイン」なので、自分の体がどう反応しているのか、
を受け取ってあげる必要があるのです。
そして、はい、分かります。。。
代謝が落ちすぎてしまっていたら、感覚さえ鈍くなってしまうということを。
【甲状腺】という代謝のスイッチ入れてくれる臓器の機能が弱ってしまっていると、
そもそも、『感覚』が低下してしまう。
だって、『感覚』って、つまりは電気信号が神経伝達によって伝わるメカニズムなので、
甲状腺機能が落ちてて、代謝が落ちていると、『感覚』が弱くなってしまうのです。
ず〜っと前、そんなことも知らずにカウンセリングしていた時期に、「食欲という感覚がよくわからない」
とおっしゃるクライアントさんに対して、
『それは、自分の感覚を閉じてしまっているからでは?子供の頃の出来事のせいで自分の感覚を閉じようとしているのかもですね』などと、『メンタル』な問題にしてしまってた頃がありました。(恥)
メンタル系のセッションやってる方、「感覚が湧かない」問題って、クライアントの悩みとして結構上がる話題だとおもいますが、それって、『トラウマ改善』よりも、何よりも、まず、『代謝を上げること』で、随分改善して行くんだって覚えておいたほうが良いです。
逆に、代謝改善せずにメンタル系だけやってても、それはもうグルグルしっぱなしになる、と感じています。
そんなことに気がついてしまったので、今は、代謝を上げる事をやる事が土台でメンタルの話は出てくるなって思っています。
なので、あなたの代謝が、今日も「進む」方向を選び取りましょう!
がんも、健康も、未来の“運命”ではなく、
いまこの瞬間、あなたがどちらを選ぶかの「結果」です。
たとえ今ガンだと診断されていても、そこからまた健康に戻るベクトルと、ガンがさらに悪化するベクトルとに分かれ道はあるのです。
(代謝が落ちた状態として、とてもわかり易いのがガン状態なので、こうやって上げています。)
それなら、明日もまた、代謝が健やかに流れる方へ
静かに一歩ずつ、進んでいきませんか?
だからこそ、
代謝の流れを「整えていく力」を身につけたい方には、
“身体の仕組み”をきちんと知っておくことが、大きな支えになります。
特に、甲状腺機能低下がある(代謝が落ちている)状態だと、上に述べた理由で『感覚』が弱いので、正しい知識がすごく助けてくれます。
感覚ですべてを判断できるほど、感覚が強くなかったりするからです。
春先に多い花粉症のような不調も、
実は「甲状腺の機能低下」と深く関わっているんだ、と言う正しい知識があったら、くしゃみなどのアレルギー症状で、「ああ、もっと代謝上げよう!!!」
って思えるけど、それを知らなきゃ、
「やっぱり杉を植えすぎたことが花粉症の原因だよね〜(怒)!!」
と自分の代謝には着目しない事になってしまうというわけです。
ただのアレルギー症状、アレルゲンが悪い!!ではなく、「代謝のサイン」として捉えると、根本からケアしていくための視点が見えてくるんです。
4月に行う「甲状腺と花粉症」の勉強会では、参加者に、
【T3活性を最大化して花粉症を撃退しよう】〜食事&生活習慣ガイド〜
をプレゼントする予定にしています。
流石にガイドにしてあったら、生活習慣として落とし込んでくれるだろう、と思ってます。
勉強会後も手元において、確認してもらえたらなと思って、今絶賛作っているところです!!