「便通がよくなるから、水をたくさん飲んだほうがいい」
「肌にも良いし、老廃物も流れるらしいよ」
…そんな話、一度は聞いたことがあるかもしれません。
インスタでも、「〇〇やってみた〜!」って検証している人が、【水を2リットル飲むことを30日間続けてみた!】ってやってました。
その結果も、「便通が良くなりました」っておっしゃってました。
確かに、一般的な健康観では、水分摂取と便通改善はセットで語られがちです。
でも、プロメタボリックアプローチの視点から見ると、そこにはちょっと違った見方があります。
【一般的な考え方】
- 水分を多く摂ると腸の中の水分も増えて、便が柔らかくなる
- 腸の動きが活発になって、自然と排便しやすくなる
この理屈自体は間違いではありません。 ただし、「便が出た=健康的」とは限らないのです。
【プロメタボリックアプローチの視点から見る「水と便通」】
1|腸の過敏反応かもしれない?
ピート博士は、冷たい水や“真水”を多く飲むことで腸が刺激され、過剰な蠕動運動が起こることを警告しています。 それによって出る便は、リラックスした腸の動きではなく、「ストレス反応としての排泄」かもしれません。
2|ミネラルバランスが乱れるリスク
水だけを大量に飲むと、ナトリウムやカリウムのバランスが崩れやすくなります。
これが原因で、便が柔らかくなりすぎたり、下痢っぽくなることもあります。
電解質バランスが崩れると、私達の身体では鉱質コルチコイドが使われるのです。
これまた、ストレスを指し示すホルモンなのです….
「出たからOK」ではなく、出方や質に注目するのが大切です。
3|『水ストレス』への防御反応
体が「余分な水を排出しよう」と判断し、排泄機能が過剰に働いている場合もあります。 つまり便通が良くなったように見えて、体としてはストレスを必死で処理しているだけの可能性が高いです。
じゃあ、どうしたらいいの?って思いますよね。
プロメタボリックアプローチでは、水をそのままゴクゴク飲むことは推奨されていません。
(もちろん、味の濃いものを食べてしまい、のどが渇いた!って時には、水だって飲みますが)
代わりに:
● 果汁、塩入りオレンジジュース、ミルク、ゼリーなど
→ 水分と一緒に糖分・ミネラル・たんぱく質を補う形で摂取する
※これによって、ストレス反応が起きません。
● 便通改善には、マグネシウム、果糖、ゼラチンなどを使う
●甲状腺の機能を改善(代謝改善)でそもそも腸のエネルギー不足が起きない状態を目指す。
「水を飲んで便通が良くなった」は、短期的にはよくても、体の「異常な反応」かもしれません。
【水=健康】と決めつける前に、
体の声をきちんと聞くこと
水分の「質」と「摂り方」を見直すこと
これが代謝とホルモンのバランスを整えるための第一歩です。
「とりあえず2リットル水を飲もう」から卒業しましょう!
本当に代謝を整え、穏やかなエネルギーで満たされる毎日のために。
『水分の取り方』も、体の代謝の一部として扱ってあげましょうね。
