さて、世の中、タンパク質ブームだな〜、って思います。
健康業界でタンパク質は重要視されてるナンバーワンのものだと思います。
健康に良いとされている加工品は【高タンパク!】って書いてあるし、きっと、高タンパクなのは良い事だ!って刷り込みが知らず知らずに起こっているのが今の世の中です。 プロテインバーやプロテインシェイク、プロテインスナックetc、それらに入っているのは、ほとんど大豆プロテインとかナッツとか。
みんな、健康に良い!と思って、そのプロテインシェイクを毎日飲んでるのですよね?
フォローさせてもらってるインスタ発信が上手な方も、ご自分のブランドのプロテインシェイクを作って、フォロワーさんは喜んで買っている様子。
健康意識が高い方だからこそ、プロテインを開発するってところにまでなっているのだけど、コーヒーも豆乳を入れて、ソイラテを定番に注文されていたり、、、私としては、ああ、そうじゃないんだけど、、、と、とっても複雑な思いがしてしまうのです。
私がお伝えしている健康の定義は
【良い代謝を持っている身体】
その観点で考え始めた時に、食べ物も代謝を上げてくれるもの、下げてしまうものの両方があると言う事を知ります。
なぜ、右見ても左見ても、世の中の人々は疲れ果てているのでしょう?
なぜ、代謝が低くなってしまってるのでしょう?
それは、せっせと代謝を落とす食べ物を【健康食】と思って、食べているからなのですね。
あるフィットネスコーチの女性は、低炭水化物高タンパク質ダイエットが一番健康な食事だと信じてやまなくて、数年間も必死にそれをやってたそうです。
鳥胸肉、豆腐、卵の白身、魚、ナッツ、ホエイのプロテインシェイク、プロテインバー。。。
また、ストイックに、低糖質パンも食べて、果物は糖質少なめのものを少しだけ、たくさんの葉物野菜、減塩、アーモンドミルク、、、
そのような食生活だったそうです。
もちろん糖や塩分への渇望はいつもあり、いつも寒がりで、お腹がガスっぽくて張ってて、エネルギーレベルのスイングが激しかった。
でも、すごく痩せてる状態をキープできていたと。
自分はしっかり食べているし、身体はこれで良いと考えていたわけです。
でも、お伝えしているように、タンパク質は身体にとって確かにとても大切なものですが、それはエネルギー源(身体の燃料)として使っちゃうのはベストなものではないのです。
タンパク質の中に、身体が使いやすい微量栄養素は豊富に含まれているし、筋肉やコラーゲン、細胞の修復の材料、代謝の課程の構造のために必要だし、様々な栄養素を運んでくれる役割としてもとても大切です。
でも、エネルギー源として使ってしまうと、処理しなければならないアンモニアが増えるし、トリプトファンやシステインやヒスチジンやメチオニンといった沢山ありすぎると炎症性に働くアミノ酸が増えてしまうのです。
サロンでも、身体に必要だから、と言う理由で、プロテインシェイクをお食事代わりに毎朝飲んでいらっしゃる方が居て、それは、肝臓に負担かけますよ、とお伝えしていました。
ようやく最近ストップされて、そしたら「なんか辞めたら調子いいかもなんです!」とおっしゃってました。
なかなか辞めれないのは、「これを飲むのは健康のため!」と言う信じ込みが強いからですね。
「いやいや、私はエネルギー源として使うためではなく、身体の修復のためにプロテインしっかりとってるのです!」
とい方もいらっしゃるでしょう。
では、そのプロテインをエネルギー源として使わないで良いくらい、【糖の代謝】がきちんと回っていますか?と言う話になってくるのです。
加えて、タンパク質を摂りすぎていると、代謝率が落ちて行きます。
ストレスホルモンは上がり、睡眠の問題が起こったり、疲れが取れなかったり、筋肉の分解さえ起こるのです。
つまり、タンパク質をせっせと筋肉のために入れてても、それを処理する糖が回ってない場合は、筋肉はエネルギー源として使われてしまうのですね。
そのフィットネスコーチの方は結局、最も過酷な方法でそれを知る事になりました。
一度身体の筋肉が分解され始めたら、怪我は全然治らないし、全体的な健康度がどんどん下がっていったと言う事です。
夜中に何度も目が覚めたり、体重さえ増えて来て、皮膚は乾燥気味でホルモンのジェットコースターが起こってて、いつも疲れ切ってる状態に陥ってしまったそう。
その時になって、最も健康な食事と思って食べてるのに、何がおかしいの?と立ち止まって考え始めたそうです。
これは、誤解してほしくないのは、「タンパク質が悪い!」って話ではないです。
タンパク質は、私たちに欠くことができない大切な栄養の塊です。
でも、なんのタンパク質でもよく、ただ、沢山取れば良い!と言うものではないのです。
たっくさんのタンパク摂取は、全然タンパク質が足りてなかった人に短期にはよい影響も与えてくれるけど、でも、長い目で見て、高タンパクすぎるのは、低タンパクと同じくらい身体にとって悪影響が出て来ます。
私たちは、【何】のタンパク質を【どれくらい】食べるべきなのか?
と言う事を知っていかなければなりません。
ただし、誰もに当てはまるような絶対的な数値はないです。
逆に何を何グラム食べれば良い、と決めてしまって身体の今を無視するのは危険です。
なぜなら、すべての人の【今の身体の状態】が違うから。
それでも、知っているのと居ないのとでは、全く違う情報というのはあるのです。
まず、タンパク質とは何でしょう?
今日は、タンパク質のベーシック101的なことをお伝えできたら、と思っています。(前置き長!)
私はタンパク質の話をする時、パールのバックに例えた話しを聞いたのが、一番イメージしやすくて、その話しを真似っこして話させてもらっています。
色んな素敵なデザインのパールのバックがあって、それらがタンパク質だとすると、そのパールのバッグって、一個一個のパールが繋がって出来ていますよね。
その、バッグを構成してるパール一個一個がアミノ酸という名前のタンパク質を構成する物質です。
人の身体は20種類のアミノ酸が繋がったタンパク質で作られています。
その一個一個のアミノ酸は炭素、酸素、水素、窒素、そして、硫黄が構成分子です。
アミノ酸のうち11個のアミノ酸は身体で作る事出来て、9個が作る事が出来ないので、食事から取る必要があるアミノ酸です。
タンパク質はとっても必要なものです。
人間の身体は食事からタンパク質が入ってきたら、それをアミノ酸レベルにまで分解して、必須アミノ酸を取り出します。そして、自ら、非必須アミノ酸を作り出します。
そして、それらのアミノ酸を組み合わせて様々な働きのタンパク質を作っていくのです。
さっき述べたように、身体が作ることができる【非必須アミノ酸】は11種類あるのだけど、その中の7種類のアミノ酸は、ストレスの時、病気の時、飢餓の時、そして、ある種の病気がある時には、「条件付き必須アミノ酸」となります。
この状態では、体の要求が増加し、体内でのこれらのアミノ酸の合成が追いつかなくなるため、食事からこれらを摂取することが必要になります。
タンパク質は動物性のもの、卵、魚、肉、乳製品で取ることができるし、また、植物性のタンパク質源としては、ナッツ類、大豆、豆、穀類、果物、野菜などがあります。
植物性のタンパク質源であっても、全アミノ酸を含んでいるものは完全なタンパク質源だ、と考えられています。
でも、植物性のタンパク質はある種のアミノ酸がとても低いため、低品質なタンパク質だと考えられています。
そして、それに加え、野菜のタンパク質は内毒素が含まれています。
その内毒素は動物がその植物を消化する時に、邪魔するものになってしまうのです。
なので、もし、十分な量のタンパク質を植物性のタンパク質で取ってるつもりでも、その内毒素の影響できちんと消化されなかったり、きちんと吸収されていなかったりして、タンパク不足になっていたりします。
身体が十分な量の「吸収できて、身体が利用できる」タンパク質を入れれていなければ、たくさん食べていたとしても、身体のあらゆる機能が制限されていくことになります。
タンパク質は身体のほとんどすべての機能で必要とされているもの。
タンパク質が足りないということは、それらの機能が果たせないことにつながり、筋肉が分解されたり、ホルモンの生産が制限されたり、代謝が落ちたり、免疫が落ちたり、浮腫が起きたりして、健康度とエネルギーレベルが落ちてくることになるのです。
タンパク質についてはまだ伝えたいことがあるので、また書いていきますね。
今日の話がなにか参考になったら嬉しいです。
またお伝えしていきます。