数日前の投稿で、私の健康への黒歴史の前半をシェアさせていただきました。
一度、健康に食べるとは?
という問いを立て始め、食べることに試行錯誤し始めると、沼にハマってしまう世の中になっているのだ、と気がつくまでに20年以上経ってしまったのだけど、でも、そのその道すがら学んできたことはこうやって、誰かに伝えるためだったのかもしれないな、と今では思っています。
前の投稿ではお伝えしたのは、その黒歴史の前半。
今日は、その続き的な内容です。
東京にいた時には、すっかり頭の中でいつも「これ食べたら太る、これだけなら食べても良い、今なら食べても良い」と頭で食べることを監視している体制が整ってしまっていました。
食べたとしても、野菜たっぷりメニューで満腹だけど、満足ではないから、いつも飢えてて、いつもどこかお腹が空いている状態がデフォルトだった、というところまで前に書きましたね。
その後、最初の夫と結婚をすることになり、結婚の準備体制に入って、それまでの一人気ままな状態から、誰かと一緒に生きるという【ストレス】がかかった頃から、私の皮膚は崩壊し始めました。
昔からアトピー持ちだったけど、そのスイスに行った頃から悩まなくなっていったのに、それまでは出たことのない顔がひどく荒れだしました。
そよ風が当たるだけで猛烈なかゆさ。
結婚式まで秒読みなのに、その喜びよりも、この顔じゃ、ウエディングドレスなんて着れない!って事が頭を占めてる状態でした。
その時、藁にもすがる思いで、にんじんジュース健康法のドクターに受診、にんじんりんごジュース断食と毎日30分くらいは走ったり、1時間のエアロビのクラスに通ったり、と、運動をせっせと行い、なんとか結婚式の日にはそれなりに大丈夫なところまで持っていくことができました。
今思うと、あの時、ストレス状態で【コルチゾール】が分泌し続けた私は、体内のPUFAが分解され、過酸化脂質が血中に大量にあって、それを身体は一生懸命皮膚症状で出そうとした結果のアトピーだったと思います。
短期ににんじんりんごジュース断食を行ったのは、糖はジュースでしっかり入れていた事がよかったのと、PUFAが前ほど入らなくなったこと、また、運動の精神的な効果もてつだって、コルチゾールの過剰分泌レベルが落ち着いたのだろうな、と思います。
自分でにんじんジュースと運動でアトピーをコントロールできた、という経験は、自信に繋がりました。
でも、それと同時に【断食はいいもの】という信じ込みも生まれてしまいました。
結婚して、子供が生まれるまではエアロビのクラスに参加して運動をすることが日課になりました。
その頃はつくばの大学の秘書の仕事をやったりしてたので、仕事が終わって家に帰る時に、どっと疲れてて、買い物した袋を車に詰め込んだり、おろしたりする作業が途方もなく辛い感覚だったのを今でも覚えています。
仕事も気を張っていたのもあり、今思うと、かなり副腎疲労な状態を引きずりながらの生活だったのだなあ、と思います。
運動は、肌を爆発させないために「しなきゃいけないもの」でした。数日運動できていないと、ああ、やばいなあ、、、って思いがしていました。
結婚してすぐに妊娠したのですが、安定期に入ってからママエアロビクスのクラスに参加していたため、出産前には仕事もやめて、出産後は子連れエアロビクスのクラスに参加、子供とリラックスな生活、ほどほどに運動し、ママ友達も沢山出来て、精神的にも安定した時期になりました。
赤ちゃんが10ヶ月の頃、エアロビクスのインストラクターを取得し、自分もエアロビクスのクラスを教え始めたり、「なにかやりたい」と思えるくらいエネルギーが湧く状態になっていたのだと思います。
でも、子供の便秘に少し悩み始めます。
そして、その頃、ママたちの中で流行り始めてたマクロビオティックの考えに傾倒し始めます。
玄米を始め、菜種油を使ってマクロビおやつ作りにはまっていました。
子供のおやつにも「意識高いつもり」になっていました。
マクロビをやっていくと、動物性のタンパク質が不足していくので、身体が栄養的に満足していないため、食欲がまた違う形で暴走していきます。
手作りおやつだから良いや、という思いがあり、ご飯を食べた後にもまたマクロビおやつをちょこちょことずーっと食べ続けてる感じの生活になっていました。
2人目を妊娠、出産。産後の肉体的なストレスで私のアトピーはまた暴走します。
それもそのはずですよね、出産まで、さんざんマクロビおやつを食べていたのです。
PUFAたっぷりなのに、健康と思って食べてたもので、知らず知らずに身体にたっぷりPUFAを蓄えたのです。
私の場合は、それがストレスで一気に分解されたら、皮膚から症状として出されるサイクルです。
(この時、あまりにエネルギーがない状態だったら内蔵に固めてためてしまう)
マクロビは健康にもいい食生活だと信じていたので、それらのせいで私が一人目のあとにはアトピーの爆発がなかったのに、二人目では爆発した理由が全くわかりませんでした。
その後、二人目が3ヶ月の時、夫の仕事の関係でアメリカに渡ります。
アメリカでもしばらくはマクロビ生活を頑張ろうと続けていたのですが、近くの日本人コミュニティーの影響があり、そこまで厳格にできなくなっていました。
マクロビ食を作ろうと、キッチンに一日立って作ったきんぴらごぼう、玄米、お麩の揚げ物、味噌汁、マクロビデザートよりも、日本人仲間がおすそ分けで持ってきてくれる「こってり牛肉のテールのシチュー」を子供たちは美味しい美味しいと食べるのです。
私は「こんなに血が汚れるものを、、、」と思いながら、でも、なんで子供たちは美味しいって思うのだろう?とわからなくなっていました。。。。
自分自身、栄養不足なので、1日中食べ物のレシピ研究などして、あれ作ろう、これ作ってみよう、とやってました。(自分に栄養が満たされると、食事にあまり執着しなくなります。食べる時以外は食べ物のことは忘れている状態になり、活動に没頭するようになります)
なぜ、こんなに彷徨っていたのだろう、って思うと、それは、メカニズムをちゃんと理解していなかったからだな、って思います。
あの頃、生化学的に体の中で何が起きているのか、を理解できていたら、ここまで紆余曲折したのかな、って思います。
お伝えしているように、「体の代謝機能を最適化し、全体的な健康とウェルネスを向上させることを目指す栄養とライフスタイルの戦略」を【プロメタボリックアプローチ】といいます。
健康の中心である【代謝】を中心と考えた時、【代謝】を上げるもの、下げるもので食品との付き合い方が明確になるのですね。 あの頃はそんな考え皆無だったので、
その時点での私は、【健康】を追求するのにものすごい努力しているのにも関わらず、低代謝で、脳のエネルギー不足が起こっていたので、いくらマクロビで【心穏になる食事】と言われるメニューを頑張ったとしても、イライラ、ギスギスしたままだったです。
さて、毎回ながくてすみません。。
今日の話はまた続きます。
今日の話がなにか参考になったら嬉しいです!