さて、今日は、ストレスで太る、ってことについて紐解きたいと思います。
私たちの体は、日常的にストレスにさらされると、コルチゾールというホルモンを分泌して、ストレスに対抗しようとします。
しかし、このコルチゾールの過剰分泌が長期にわたって続くと、代謝が低下し、脂肪の蓄積やエネルギー不足など、健康に多くの悪影響を与えることがわかっています。
Ray Peat博士の理論では、コルチゾールがどのようにして代謝に影響を与え、脂肪蓄積や体のエネルギーバランスに悪影響を与えるかが詳しく説明されています。
コルチゾールの役割とその短期的効果
コルチゾールは、体がストレスに対抗するために分泌されるストレスホルモンです。
短期的なストレス状況においては、コルチゾールは非常に有効で、体が必要なエネルギーを迅速に動員するための働きをします。
この短期的な効果は、次のプロセスによって成り立っています。
まずは、糖新生を促進します。
コルチゾールは、肝臓でのグリコーゲンやアミノ酸の分解を促進し、血糖値を上昇させます。
これにより、体がストレスに対抗するためのエネルギーを供給します。
そして、脂肪分解の促進をします。
コルチゾールは、脂肪組織から脂肪酸を動員し、エネルギー源として使用します。
これにより、体が短期間で必要なエネルギーを確保することができます。
これらの反応は、短期的なストレスに対する正常な反応。
ストレスが短期にかかった時に痩せた!ってなるのは、このめかにずむですね。
でも、本当の問題はコルチゾールの分泌が長期的に持続した場合にでてくるんです。
コルチゾールの過剰分泌が長期間続くと、体は次第に脂肪の分解ではなく、脂肪の蓄積を優先するようになってしまうのです。
このメカニズムにはいくつかの事が関係しているのだけど、
まずは大きなところとして、インスリン抵抗性というものを強めてしまうのです。
インスリン抵抗性という言葉は馴染みがない人も多いかもですが、 つまり、インスリンの効きが悪くなって、それで糖をしっかりとっても、グルコース(ブドウ糖)がちゃんと細胞内に取り込まれなくって、それで、血糖値が高くなっちゃう、というあれです!あれ!
糖尿病予備軍とかともいわれるかもですね。
コルチゾールの長期的な分泌は、その、インスリン抵抗性を引き起こします。
インスリン抵抗性が高まると、体内の細胞が血糖をうまく取り込めなくなり、血糖値が高く保たれます。
この余剰の血糖は、脂肪として蓄積されやすくなります。
特に内臓脂肪の蓄積が進みやすくなるのが特徴なんですね。
だからですね、、、痩せたい、、って思っているのに、何故か体重へらないの、、、って悩んでいる方多いと思うのですが、プロメタボリックアプローチ的なアドバイスは細胞のストレスを無くしましょう!」ということなのです。
ストレス状態から開放してあげないと、いつまで立っても、コルチゾールの過剰分泌が終わりません。
でも、、、この状態って、
まだしも本当の病態の状態に陥る前で体が自分を守ろうとするために脂肪を蓄える作戦に出ているときなので、実は体の代謝的にはまだ、落ちきってはいないのです。
抵抗出来る力がある時にこの手段に出るのが体って感じです。
さて、今日の話は難しかったでしょうか?
また、感想などお待ちしています!
今日の話がなにか参考になればうれしいです!