さあ、今日のテーマは、ちょっと痛いところを突くかもしれません。
でも、避けては通れない、とっても大事な話です。
それは――
「あなたの体は、本当に“ストレスに耐えられる状態”ですか?」 という問い。
★ ストレスは誰にでも起きる。でも…★
ストレスを感じない日は、ほぼないですよね。
わたしなんか、昨日あんなにきれいに掃除したのに、朝子どもたち見送った後には、爆弾が落ちた状態になってるキッチンが残ってる、振り出しに戻る状態を毎日経験し、タスクが山積みです。
クライアントさんの中には、「SNSで人と比べて落ち込むんです〜」って言ってる人もいるし、「旦那の些細な言動にいっつもイライラしちゃうんです。。。」と言ってる人もいる。
睡眠不足や、冷え、空腹っていう物理的なストレスにも、私達は毎日さらされてる。
でも、同じ出来事でも、体が壊れる人と、平気な人がいる。
その違いって、何だと思いますか?
はい。
その答えは、「代謝」にあります。
Ray Peatはこう言いました:
「ストレスを受けた時に、“代謝がしっかり回っている体”は、ホルモンとエネルギーでそれを跳ね返すことができる。 逆に、エネルギー不足の体は、ストレスを受けるたびに“少しずつ壊れていく”。」
(引用:Ray Peat, “Stress and Degeneration”)
つまり、ストレスをどう感じるかは、メンタルの強さじゃなく“生理的な余力”の話なんです。
こんな状態の人は要注意です…
- 朝がだるくて起きられない
- ちょっとしたことで落ち込む
- コーヒーがないと動けない
- 生理が不安定
- 手足がいつも冷たい
これ、すべて「代謝が下がってストレスに弱くなっているサイン」です。
★頑張れないのは、気持ちの問題じゃないんです★
私は以前、クライアントが頑張れないのは『気持ちの問題』だ、と、メンタル系のセッションをメインで行っていました。
でも、そうじゃないのです!!
代謝が落ちている時に、メンタル一生懸命扱っても遠回りなのです。
ここ、めちゃくちゃ大事です。
Ray Peatは、燃え尽きる体の特徴として、
- 低血糖(エネルギー不足)
- 高コルチゾール状態(ストレスホルモン出っ放し)
- 甲状腺機能の低下(代謝が落ちる)
を挙げています。
つまり、「やる気が出ない」「落ち込みやすい」「パフォーマンスが落ちる」は、体内の“燃料切れ”現象なんです。
あなたのメンタルの問題ではないのです!!!!!!
ああ、なんてシンプルなんでしょう?って思いません?
私は、最初このことに気がついた時は、そうだったのか〜〜〜って、世の中の見え方がガラッと変わりました。
じゃあ、切り口を変えて、ストレスに耐える体ってなにでしょう?
一言で言えば、“いつでもエネルギーを出せる体”です。
そのためにPeat博士が重視していたのが:
- 肝臓にグリコーゲンがあること(血糖の安定)
- コルチゾールを抑え、プロゲステロンやT3を維持できていること
- PUFAやストレス源を減らしておくこと
これ、どれも難しそうに見えるけど、 やることは超シンプルなんです。
なので、、ストレスに耐える体をつくるために、今日からまずできること
を挙げていきますね。
✔ 朝に果糖(オレンジジュース or はちみつ入り白湯)を摂る
✔ コーヒーは食後に(空腹時はNG)甘くして取るのがベター
✔ 夕方〜夜に“ゼラチン”を意識(ブロススープやゼリーでもOK)
✔ 寝る前に「砂糖+塩+水」を少し摂る(夜間の血糖維持)
特別なことじゃないけど、“燃え尽きない体”には、まず、これが必要なんです。
ストレスは、『あなたのせい』ではありません。
Peat博士は何度も言っています。
「ストレスに耐えられない人を責めるのは間違いだ。
問題は“代謝が壊れている社会”にある。」
これは、単なる栄養学ではなく、 「生き方の話」だと私は思っています。
だからこそ、あなたに知ってほしいと思っています。
★最後に、強く伝えたいこと★
どうか頑張れない自分を責めないでください。
燃え尽きるのは、あなたが弱いからじゃない。
まずは、“燃えるための材料”を入れてください。
そして、上手に燃えるための身体を作っていきましょう。
身体つくりは一朝一夕には行きません。だって、長年かけて低代謝になってきたわけなので。焦らず進むことが大切です。
火を起こす(活動する)のは、そのあとです。
「あ、それ自分のことかも…」と思った方へ:
次回は、「プロゲステロンは“守るホルモン”」をテーマに、
燃え尽きを防ぐもう一つの“鍵”についてお届けします!!
