『アルカリ性ダイエット』って、健康法に興味がある人は聞いたことあるかもしれません。
食べ物を酸性とアルカリ性に分類して、アルカリ性の食品をメインに食べるようにすると、体がアルカリ性になり、ダイエット効果はもちろんのこと、深刻な病気(がんなど)にも、効果があると言われている健康食事法です。
で、これは、ちょっと違うよね、、、って思うのですが、なかなかそういう情報、日本では見つけにくい感じがしたので、ちょっと今日は、そのことについて書いてみたいと思います。
まず、アルカリ性ダイエットとは、
食べた食べ物によって、体が酸性、アルカリ性に変化(PHから)するというアイデアから始まっていて、体をアルカリ性にする食べ物、体を酸性にする食べ物ということで食品が分けられています。
どのような仕組みでそれが働くかというと、、、
食べ物を代謝して食べ物からカロリーを摂取するとき、実際食べ物は体内で、燃やされているのです。ただ、ゆっくり、制御された方法で、”燃やされて”います。
食べ物が燃やされるとき、それらは、実際に灰残留を後に残します。(それはまるで、木をウッドストーブで燃やしたときみたいに)
そして、この灰が、酸性であるか、アルカリ性であるかもしくは中性であるかするわけです。
そして、このアルカリ性ダイエットで言われていることには、この灰がダイレクトに体の酸性、アルカリ性に影響してしまうということなのです。
例えば、あなたが、酸性の灰残留物を残すものを食べたら、体が酸性に傾き、アルカリ性の灰残留物を残す食べ物を食べたら体がアルカリ性に傾くというわけ。
そして、中性のものを食べたら中性ということですね。
酸性の灰残留物はあなたをもろくして、病気にかかりやすくし、アルカリ性の灰残留物はあなたを守る方向に働くと考えられています。
そういうわけで、アルカリ性の食品を摂って、健康を増幅しましょう、というセオリーです。
酸性の灰残留物を残すと言われている食べ物は、たんぱく質、リン酸、硫黄、そして、アルカリ性の灰残留物を残す食べ物は、カルシウム、マグネシウム、カリウムです。
- 酸性食品: 肉、鶏肉、魚、乳製品、卵、穀類、アルコール
- 中性食品: 自然な油脂、でんぷん、砂糖
- アルカリ性食品: 果物、ナッツ、豆類、野菜
つまり
アルカリ性ダイエットのセオリー:
灰残留物のアルカリ性、酸性が直接体のアルカリ性、酸性に影響する。
と考える。
ところで、、、
体のPHを制御しているものは?って疑問がここで出てきます。
アルカリ性ダイエットに関して見ていく上で、体のPHについて理解していく必要があります。
PHというのは、0から14まであり、
0から7が 酸性
7が中性
7から14がアルカリ性です。
このアルカリ性ダイエットで、体がアルカリ性になっているとか、酸性になっているというのは、尿のPHによって調べています。
食品が体内でアルカリ性/酸性であると言うとき、それは実際の食品の酸性度に基づいているのではなく、むしろ体への影響に基づいています。
これはPRAL、または潜在腎酸負荷と呼ばれます。
まず大事なことの一つとして、体の中で、PHバランスというのは、各場所で違うということがあります。
ある場所は、酸性で、ある場所はアルカリ性であって、全部が同じ値ではないのです。
胃は塩酸で入っているため、PHは2から3.5と超酸性です。食事を分解するために、その必要があるからなのですね。
そして、血液は常に、少しだけアルカリ性なのです。PHでいうと、7.35から7.45位になります。
もし、この血液のPHバランスが、この範囲からずれてしまったら、非常に重篤な状態に陥ってしまうのです。このような状態はある病気の特定の状態の時に起こるのですが、血液のPHが正常値からずれるというのは、食べ物とは全く関係ないのです。
食べ物のPHは尿のPHには影響するが、血液のPHには影響しないのです。
血液のPHを一定に保っているということは、人間の体にとって非常に大切なことなのです。
もし、血中PH バランスが、正常値から外れてしまったら、あなたの細胞は動きを止めてしまい、すぐに死に向かってしまうのです。
それゆえ、体はいくつものメカニズムを駆使して、体のPHバランスを制御しているのです。
このことは、酸塩基恒常性と呼ばれています。
こういうわけで、幸運にも、私たちが食べる食べ物で、血液のPHバランスを変えるなんてことができるわけないのです。
つまりは、食べ物は、血液のPHを変えることができない、以上!って感じですね。
でも、食べものは尿のPHを変えることができます。
それは、逆に、血液のPHを一定に保つために、体の制御システムが働き、尿から、余計な酸性物質を出しているからなのですね。
大きなステーキを食べて、数時間後には、体は、酸性物質を体のシステムないから排除するために、いつもより多くの酸性物質を尿から出しているであろうと考えられます。
言われていることとしては、尿のPHというものは、体全体的なPHバランスや、健康度を図るのには、ほとんど、指標にならないということです。
覚えておく必要があります。あなたの体は酸性とアルカリ性の形成食品の両方を処理するように設計されています。
これがあなたの尿のpHが4.6から8.0の範囲を持っている理由です。酸性形成食品は、尿をより酸性にし、アルカリ性形成食品は尿をよりアルカリ性にします。これは正常です。
牛乳への都市伝説は色々あるのですが、その一つに、高タンパク質食品(特に乳製品や肉)が
体内で酸性の環境を作り出し、その酸性度を中和するために骨からカルシウムが動員される、だから、骨のカルシウムが減ってしまう、と言われてる酸性負荷理論があるのですが、
これは、過去の短期的な研究で、高タンパク質摂取後に尿中カルシウム排泄量が増加することが観察されたことが根拠になってますが、最新の研究や長期的な視点では、高タンパク質摂取はむしろ骨密度を高めることが示されています。
タンパク質はカルシウム吸収を促進し、骨形成をサポートするため、短期的な尿中排泄だけをもって骨密度低下と結びつけるのは誤りなのですね。
今日の話がなにか参考になったら嬉しいです!
