今日はインスタのストーリーで話題にした 「少なく食べて、たくさん運動しなさい」というアドバイスについて。
このアドバイスは耳にタコができるほど聞いてきた方、多いのではないでしょうか?
SNSを開いても、いかに食べないか、いかに運動するか、の話題が溢れてて、まるでそれが真実かのような錯覚になりますよね。
でもこの「カロリー制限+運動増量」モデル、実は代謝という観点から見ると根本的に問題があります。
プロメタボリックアプローチでは、私たちの身体は飢餓と過剰運動に対して「節約モード」(低代謝状態)に入り、結果的にエネルギーを燃やさなくなると説明します。
つまり、
🔥 食べない → 身体は省エネスイッチON
🔥 無理に動く → さらにストレスホルモンが上昇し、筋肉分解や脂肪蓄積を促進
となってしまうわけ。
ここで多くの人が直面する悩みがあります…
それは 「食べても食べても、まだ食べたい衝動が収まらない」
そこでついつい食べちゃうんですが、 ここで多くの人が思いがちなのが、「私ってなんて意思が弱いんだろう…」 ってこと。
でもね、これって単に「私の意思が弱いから」とか、そういう問題ではありません。
身体は摂取したエネルギーをきちんと代謝し、
ATP(エネルギー通貨)を生み出せて初めて、「もう十分だよ」という信号(=食欲の抑制)が発動します。
(論文:AMPK and the neuroendocrine regulation of appetite and energy expenditure )
つまり、代謝が低い状態では、エネルギーが作り出しにくくて、胃がパンパンになっても脳は「まだ足りない、もっと必要」と感じてしまうし、 また、栄養が偏ったものを食べた時、それがカロリーが高かったとしても、それでは満足せずに、「なんかまだ食べたい!」と感じるものなのです。
だからこそ!!!
重要なのは、食べる量を抑えることではなく、代謝を活性化させる栄養の質なのです〜!!!
ちょっと、生理学の話になりますが、食事量を減らして入れるカロリーを減らせば、痩せられると思いますか??
人体は単純なエンジンではありません。
たとえ摂取カロリーを減らしても、基礎代謝(寝ている間に消費されるエネルギー)は自動的に落ち、全体の消費カロリーが減ります。
逆に、十分な栄養をとることで、甲状腺ホルモン、性ホルモン、インスリン感受性が整い、代謝が上がり、体は「燃やせる身体」になります。
また、運動して、脂肪が燃やされれば脂肪がなくなるって思いますか?
たとえ空腹で運動して脂肪が使われなければならなかったとしても、身体には、使われたものを補給する仕組みがあります。
(ちなみに、プロメタボリックアプローチではこの空腹で運動して脂肪を燃やすことは全く推奨していません、それは身体にストレス反応を起こしていることだから。)
あなたの身体がお腹周りに脂肪をつけているのには身体なりの理由があります。
それを解決させてあげることなしに、カロリーを減らすことや、運動をたくさんすることで辻褄を合わせて【結果】を得ようとするのは、【身体の生理】に反したことをして表面だけを繕っていることになるのです。
「だけど、食べる量減らして、たくさん運動したら痩せたよ!!!」という人はいるでしょう。
はい。
食べる量を減らしてたくさん運動することで、一度は痩せるでしょう。
でも、また以前のように食べたら、結局リバウンドしてしまいます。
そして、何なら以前よりも体重が増えた状態になり、それで、「こりゃいかん!」
と思ってもう一回カロリー制限してみたところで、今度は一回目より確実に痩せにくい状態になっている。。。
という事が起こります。
だから、食事をさらに減らす努力が必要になってくるし、それでさらに代謝が落ちて、健康状態は悪化していくことになるのです。
「健康になること」
「いつまでも若々しくいること」
「健康的な体重をキープすること」
これらはぜーんぶバラバラの話しではなくて、一つの【代謝】という軸の上に乗っている話なのです。
痩せているけど、代謝がすっごく落ちていて、夜間覚醒があったり
痩せているけど、抜け毛が多かったり、シワが目立ってきたり、、、
痩せているけど、イライラしがちだったり、頭がスッキリ働かず仕事効率が悪かったり、風邪をひきやすかったり、疲れが取れにくかったり….
そんなふうに「痩せていさえすれば良い」というのではないなら、
【痩せていること&健康】は離れている状態ではなく、
くっついている状態でなければなりません。
そのためには、【少なく食べてたくさん運動する】は「痩せている」を一時は叶えるかもしれませんが、それに支払う代償が大きすぎるやり方なのです。
・食べる量を減らすのではなく、代謝をサポートする質の良い食品(果物、蜂蜜、乳製品、良質な動物性食品)を取り入れる
・運動は筋肉を壊さない範囲で、代謝アップのための短時間刺激にとどめる
・十分な睡眠、日光(ビタミンD生成)、リラックスで副交感神経を優位にする
要するに
――お腹がいっぱいになるのは胃の大きさ食べ物の量の問題だけど、満足感が生まれるのは『代謝』の問題だということ。
代謝がきちんと回り、エネルギーが生み出されることこそが、脳に「もう食べ終わっていいよ」と伝える最大の鍵なのです。
栄養豊富なものをしっかりと食べ、身体を滋養し、身体がストレス状態から抜けること。
それが 「健康になること」「いつまでも若々しくいること」「健康的な体重をキープすること」 の遠回りなようでも本当の道なのです。
今、体重が増えてしまっていると悩んでいるなら、自分の身体へのストレスになっているのは何だろう?と探ってみてください。
栄養不足の問題なのか、消化の問題なのか、腸内細菌の問題なのか…それとも精神的な問題なのか….
身体は、ストレスがあると「溜め込む」方向に向かいます。
今日の話がなにか参考になったら嬉しいです。

