「血糖費が高くなる」って、なんだかネガティブなワードとして、栄養業界では考えられています。
でも、実際どうなのでしょう?血糖値ってどうして高くなるのか、その要因は実は様々なことが影響しています。
そして、血糖値が高くなるメカニズムで私達は生きる活力を得て生き残ることができるというメカニズムになっています。
まず、血糖値を上げるもの、それは、アドレナリン、コルチゾールなどの「ストレスホルモン」と言われるもの。
つまり、ストレスがかかると、血糖値が上がります。
はい、その時に糖が血中に残ってなければ、身体は「身体を分解して」血糖値に持ってきます。(糖新生といいます)
それは、肉体的なストレスであっても、精神的なストレスであっても、結局、ストレスになるものは、最終的に、このホルモンたちが働き、血糖値を上げてしまうのです。
ストレスくるぞーって時には、すでにこれらのホルモンが働いて、その準備をします。
このストレスホルモンであるコルチゾールレベルって唾液検査で測ることができるのですが、それはもう素晴らしく私達の意識に反応してることがわかります。
朝から子供たちの弁当を作らないと行けない日だ、って分かっていたら、普段は朝起きた瞬間はまだ低いはずのコルチゾールは、おきた瞬間からすでに高かったりします。
それは、心の何処かで、「朝弁当作らなきゃ!」って意識しているから、なのですね。
それで、朝実際に、バタバタと弁当つくりを空腹のまましようものなら、アドレナリン(戦う)ホルモンも参戦して、身体を動かそうとします。
きっと、手先は冷たく緊張していることでしょう。
身体は、アドレナリンで血糖値を上げてサバイブしようとします。
こんな風にアドレナリンが朝からでている場合は、最終的に、子供を送り出して、ほっと一息ついて食事を取った後に、体温的には下がり始めるのです。
そして、眠たくなるか、どっと疲れを感じる流れになるのです。
これが、リラックスして起きる朝の場合だとどうでしょう?
おきた瞬間はコルチゾールレベルは低いけど、【アウェイクニングリスポンス】という反応で、その後ピュン!っと上がります。
コルチゾールのアウェイクニングリスポンス(Cortisol Awakening Response, CAR)は、人が目覚めた直後の最初の30分から1時間の間に見られる、血中コルチゾール濃度の急激な上昇のことを指します。
起きた瞬間はコルチゾールレベルは低いけど、このCARという反応で、その後ピュン!っと上がるのですね。
コルチゾールはお伝えしたように、ストレスホルモンとして知られていますよね。
これが上がることは、身体のストレス反応に関与しており、代謝、免疫応答、血圧調節など、多くの重要な身体機能を調節するため。
通常、コルチゾールのレベルは一日の中で変動するのだけど、CARはその日々のリズムの一部を形成します。
人が目覚めると、コルチゾールの濃度が急激に上昇し、これによって身体は活動に必要なエネルギーを得るために、一日を開始する準備が整う、という流れです。
このコルチゾールが急増して、覚醒を促進し、身体を目覚めさせる新たな状況への適応を助けると考えられています。
コルチゾールのアウェイクニングリスポンスは、健康状態やストレスレベルの指標としても研究されています。
例えば、CARが通常よりも低いまたは高い場合、それはストレス、うつ病、不安障害、慢性的な疲労など、特定の健康問題の兆候である可能性も考えられるのです。
慢性疲労の状態である、副腎疲労症候群だと、朝おきた瞬間に低いコルチゾールレベルがピュンと上がることができず、低いままで、身体が起動するエネルギーが得られず、結局本人は「動けない〜〜」って感じるのです。
様々な病気の根底には副腎疲労があり、副腎疲労の根底には甲状腺機能低下があり、甲状腺はエネルギー生産の要になる臓器なので、結局はこの一連の問題の根本もエネルギー代謝の問題だったりするのです。
身体は上手く機能するためには血糖値がいります。
だから、血糖値を上げるメカニズムがあるのです。
そのために、ストレスホルモンであるコルチゾールもアドレナリンもあるのですね。
出て欲しい時に「でなくなる」それだと、【うつ状態】になってしまうのです。
だから、必要な時に出すことが出来る身体であることが大切なのですね。
「血糖値が上がりすぎる」それが問題な人もいます。
それは、せっかく血中に糖があっても、それを上手く細胞内に移行できないから、何かしらの理由で糖の渋滞が起こっているから上がりすぎる事になってしまっていることなのです。
さあ、そんな時に悪いのは「糖」なのでしょうか?
それとも、渋滞を起こさせているその他の原因?
血糖値が高すぎるからって「糖」を切るのは、必要な糖が身体に入ってこないことになり、もっと問題をこじらせていくのですね。
今日の話がなにか参考になったら嬉しいです!