今日の話題は糖と血糖値。
「血糖が高い=甘いものを食べすぎたから」――多くの人がそう思っていると思います。
はい。甘いもの、グルコースは血糖を上げます。それは確かですね。
血中に糖(グルコース)が入ってきて血糖値が上がって、その後細胞に取り込まれることで、血糖値が下がる…
それが私達の体の正常なメカニズムです。
細胞に取り込まれた糖は細胞でエネルギーになるために燃やされて、ATPの原料になるのです。 血糖値が高いのは【糖】が入りすぎた、多すぎた、そう勘違いする人は後を絶ちません。
でも、どうでしょう?
誰かが私達の口に無理やり糖を詰め込んで、食べたくもないのに食べさせ続けたわけでもないのに、
「糖を食べすぎてる」ってそもそもなんなのでしょう?
(糖を)食べたくて→(糖を)食べたはずじゃない?
なのに、食べすぎたってことになる。。。
「ああ、私達は自分の体の【食欲】を信頼してはイケナイのね。。。」と刷り込まれたことになるのです。
これって、たかが糖の話し、と思うかも知れませんが、もっと根本的には、自分の体との【信頼関係】の話なのです。
自分の体が持つ「もっと○○食べたい」「もう○○いらない」
その感覚って、体内で精密なシグナルがあって初めて起きていることなのに、
それを、意識すべき意見だとは思わず、ただ、「〇〇が良いから食べなければならない」「○○はこれくらいにしておいたほうが良い」と【頭】で食べたり食べなかったりする。
本当は体的には「今」必要な栄養素を、体に〇〇食べたいな〜と感じさせることで、それを自分に与えるように動いているのにもかかわらず、本人が、その要求を拒絶して口に運んでくれない〜涙涙涙
って、どれだけズレが出てくることなのかわかりますか?
まずは、私達は、
自分の体に従うことではなく、コントロールするべきということが正しいことのように思わされている栄養業界そのものに疑問を持つ必要があります。
さて、この【血糖が必要以上に高くなってしまう】という現象の後ろに起こっている問題があります。
その問題を見ることなく、糖が悪いと片付けてしまうのは、それは、問題の中心を見ずに、現象だけ見ていることなのです。 血糖値の実際の“司令塔”は肝臓です。
肝性インスリン抵抗性(Hepatic Insulin Resistance, HIR)と言って、肝臓がインスリンに反応しない状態があると、食べていなくても肝臓が勝手に糖を放出し続け、空腹時高血糖や朝の高血糖(“暁現象”)をつくります。
なぜ肝臓が血糖を上げるのか?
本来、インスリンは肝臓に「①糖の放出をやめて、②グリコーゲンとして貯めて、③脂肪からの炎症性シグナルを静めよ」と命じます。
肝性インスリン抵抗性では肝臓がインスリンに反応できていないので、この①②が効きにくくなり、次が起こります。
●糖新生・グリコーゲン分解が止まらない → 空腹時血糖↑
●グルカゴン/アドレナリン優位 → 夜間・早朝に血糖↑、睡眠が浅くなる
●脂肪肝の進行 → インスリンの効きがさらに悪化(負のループ)
体って、知れば知るほど、網目状にいろいろなことが影響し合っている事を学びます。
血糖値が高いと悩む時に、糖が悪い!と、糖を切ることを安直にやってしまって、それで当面血糖値は上がらないように見えて安心するけど、その方法は体の【代謝】と言う最も大切なエネルギーを生産する機能への打撃となります。
短期には体重が減ったり、効果を感じる部分もあるでしょう。
でも、長期になってくると、そのエネルギー生産への打撃から体には違う弊害が出てくるのです。
体は確かに糖質じゃなくても脂質でもタンパク質でもエネルギーの材料として燃やせます。
じゃあ、どの燃料でも良いの?というのがこのプロメタボリックアプローチでの問い。
私達は糖をエネルギーを作り出す基材として、最も効率が良く、クリーンなエネルギーであることをとても重要視しています。
長期でのケトダイエットや糖質制限ダイエットの実践者の成果は良くないのです。 1日位糖が無くっても、私達は生きていくことはできます。
体は糖以外のものを糖に変える能力があるのですから。
でも、それは「ストレス反応」としてやっていることなのです。
それをやれるから、と言って、それが健康に良いとはならない、というスタンスなのが、このプロメタボリックアプローチです。
今日の話がなにか参考になれば嬉しいです!
