なぜ代謝を上げて健康でいたいのか。ストレスが「楽しみ」のドーパミンを奪っていく仕組み

これは、旅がスタートした時の話です。その旅は、私が学生時代に1年過ごしたスイスへ。
夫が仕事で行くことになり、子供も春休みだったのもあって、私の人生でもう一回は訪ねたい場所だったので、ついていくことにしました。

「どうして代謝を上げて健康でいたいのですか?」
そう聞かれたら、私は間違いなく、
「いつまでも旅をする気力と体力を持っていたいから」
って答えるかもなって思います。

この「旅の楽しみ」や「ワクワク」って、私たちの体の中のドーパミンが働いてくれるからこそ感じられるものなのです。

これを書いたのは関西の宿で一泊した夜でしたが、そんな「ドーパミン」について、少し専門的なお話をシェアしたいと思います。

1. 楽しみを作る「ドーパミン」の本当の顔

ドーパミンと聞くと、世間では「ギャンブル依存」や「快楽ホルモン」といった少しネガティブなイメージで語られることも多いですが、実は私たちが生きる上で不可欠な「真の幸福と報酬のホルモン」です。

実は、ドーパミンは単なる「快楽」のためではなく、愛する人との絆、目標の達成、そして人生を豊かにする行動そのものを私たちに動機づけてくれる大切なホルモンなのです。

しかし、なぜ多くの人が大人になるにつれて「新しいことに挑戦する気力」や「旅に出るエネルギー(やる気)」を失ってしまうのでしょうか?

ここには、ストレスとエネルギー(代謝)のメカニズムが深く関わっています。

2. アドレナリンは、ドーパミンから作られる!?

ここで一つ、とても重要な体の仕組みをお話しします。

実は、私たちの体をサバイバルモードにするストレスホルモンの「アドレナリン」は、ドーパミンを材料にして作られています。
(正確には、チロシンというアミノ酸からドーパミンが作られ、そこからさらにアドレナリンが合成されます)

つまり、どういうことかというと……

私たちの体がエネルギー不足(糖欠乏)や、精神的・肉体的な慢性ストレスにさらされていると、体は危機を乗り越えるためにアドレナリンを大量に分泌しようとします。

その結果、本来なら「楽しみ」や「やる気」として使われるはずだった貴重なドーパミンが、ストレスに対処するためのアドレナリンにどんどん変換されて奪われてしまうのです。

ストレスが多い時や、エネルギーが枯渇している時に、「何もやる気が起きない」「どこにも出かけたくない」となってしまうのは、気のせいではなく、物理的にドーパミンが枯渇しているからなんですね。

そして、自分の内側から健全なドーパミンが得られない状態だと、私たちは買い物依存や、ギャンブル依存などで手っ取り早くドーパミンを出す行動に依存しがちになるのです。

3. 代謝を上げることは、人生を楽しむ準備

「うつ」のように心が動かなくなる状態も、セロトニンの問題というよりは「ドーパミン(とその前駆体)の枯渇」であることが実は多いのです。

だからこそ、私たちがいつまでも旅に出る気力や、人生を楽しむワクワクを持ち続けるためには、代謝を高く保つことが絶対に必要なのです。

体に十分なエネルギー(糖)を与え、細胞を本来の働きで満たしてあげる。
そうすることで、体は不必要なアドレナリンを出す必要がなくなり、ドーパミンがしっかりと本来の「幸福とやりがい」のために使われます。

私が「代謝、代謝!」とお伝えしているのは、単に病気にならないためだけではありません。
ドーパミンに満ち溢れ、自分の人生を骨の髄まで楽しみ尽くすためなのです。

スイスでの時間も、しっかりエネルギーを回しながら、ドーパミン全開で楽しもうと思っていました!
あなたも、自分の「ワクワク」を守るために、今日も美味しいエネルギーを体に届けてあげてくださいね。

代謝高く、軽やかな一日を。


この記事は、石井恵子のニュースレターでお届けした内容をもとにしています。
脳と代謝のお話を、メールでお届けしています。

▶ ニュースレターの無料登録はこちら
https://rondo-form.mentalbeauty.workers.dev/

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 ※ が付いている欄は必須項目です