「毎朝プロテインを飲んでいます」でも夜中に目が覚める。タンパク質を使うには「糖」というガソリンがいる

これは、AIの勉強会に参加していた時の話です。
最新のテクノロジーがもたらす未来に触れる時間は、本当に刺激的でワクワクしました!

休憩時間中、お隣に座っていた方と自己紹介をしていたときのことです。
私が「栄養のお仕事をしています」とお話ししたところ、その方が身を乗り出してこうおっしゃいました。

「おおー!僕も健康には気をつけていますよ!毎朝欠かさずプロテインを飲んでいます!」

素晴らしい習慣ですよね!
そこで、もう少し詳しく伺ってみました。

「体調はいかがですか?」
「全体的に良いですよ!プロテインのおかげか、シュッと痩せましたしね!」

……でも、私の「プロメタボリック(代謝重視)」な視点が、あるサインを見逃しませんでした。
そこで、さらにもう一歩踏込んで聞いてみたんです。

「夜の睡眠はどうですか?ぐっすり眠れていますか?」

すると、その方は少し言葉を詰まらせて、こうおっしゃったのです。

「ああ〜、まあ、夜中に目は覚めますがね……!」

実は、この「痩せたけれど、夜中に目が覚める」という状態。
現代人にものすごく多い、ある「エネルギーの落とし穴」にはまっているサインなんです。

1. タンパク質を使うには、膨大な「ガソリン」がいる

多くの方が「タンパク質を摂れば筋肉がつく、肌が綺麗になる」と考えます。
でも、口から入れたプロテインが、あなたの「身」になるまでには、実は壮絶なプロセスが必要です。

タンパク質は一度バラバラに分解され、そこから改めて「あなた専用のタンパク質」に作り直されます。
この「分解→再合成」という作業には、ものすごい量のエネルギーが必要なんです。

そのエネルギー源こそが「糖」です。

ガソリンがないのに部品だけ集めても、車は一歩も動きませんよね?
糖というエネルギーが足りない状態でプロテインを大量に入れると、体はそれを処理しきれず、ただただ負担だけが増えていってしまうのです。

2. 夜中に目が覚めるのは、体からの「SOS」

勉強会でお会いしたあの方は、「痩せた」とおっしゃっていました。
でも、同時に「夜中に目が覚める」とも。

これはまさに、生化学的な「緊急事態」です。

糖が不足している状態でタンパク質中心の生活を送ると、体は血糖値を維持するために、夜中にコルチゾールやアドレナリンを分泌します。

これらは「ストレスホルモン」です。
つまり、夜中に体が「エネルギーが足りないよ!このままじゃ危ないよ!」と緊急アラームを鳴らしているんです。

その結果、パッと目が覚めてしまう。
しかも、変に頭が冴えていたりする。

これは「よく眠れている」のではなく、体がストレスによって無理やり「覚醒させられている」状態。
あの方が感じていた「調子の良さ」は、実はアドレナリンで無理をさせているだけの可能性が高いのです。

3. 大事なのは「量」より「今の体に合った入れ方」

タンパク質が悪いわけではありません。
ただ、「今のあなたの体が、どれくらいの量を処理できる状態なのか」を見極めることが何より大切です。

お肉やプロテインをたくさん摂っているのに、
「なぜか疲れが取れない」
「お腹が張る」
「夜中に何度も起きる」

もしそう感じているなら、それはタンパク質が足りないのではなく、それを処理するための「エネルギー(糖)」が根本的に足りていないのかもしれません。

高いサプリを揃える前に、まずは体の土台を整えること。
細胞が必要としている糖を、ちゃんと届けてあげること。

そこから、本当の意味での「元気」が動き始めます。


この記事は、石井恵子のニュースレターでお届けした内容をもとにしています。
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