早朝に「ヤバい!」と飛び起きるのは肝臓の糖切れ。服選びがストレスになる「脳の燃費」の話

あなたは、忙しい日に限って「どうでもいいこと」に猛烈なストレスを感じた経験はありませんか?

実はある日、私は早朝に飛び起きました。

「ヤバい!!自分が何を着るか決めていない!!!」

…何の話?って、、これ、結婚式の話です。

実は、夫の会社のスタッフの結婚式が2日後に控えていて、その一週間ずっと「子どもたちに何を着せよう?」と悩んで、ブラウスを買ったりしていたのです。

そしてその朝、ハッと気づきました。

自分の服のことを、完全に忘れていた。(笑)その日が出発日なのに。

実はその日は、朝からバッタバタ。
インターン生の方と一緒に朝ごはんを食べて、お掃除をして、メッセージの返信をして、午後は学校の行事。そしてその後ダッシュで戻って、関西行きのフェリーに飛び乗りました。

その日から3泊4日の関西だったのです。義父の四十九日とその「結婚式」が目的です。

こんなバタバタが目に見えている中で、「パーティーの服を決めなきゃ」というのが私にとってどれほどストレスだったか…。

結局、このバタバタな中、服を着てはChatGPTに写真を見せて意見をもらい、アクセサリーを決めました。(AI時代ですね。笑)

さて、ここからが本題です。

この「早朝にパニックで飛び起きる」という現象と、「服を選ぶのがストレスすぎる」という感覚。

これ、性格の問題でもメンタルの問題でもありません。
完全に「生化学」で説明がつきます。

夜中の「非常ベル」の正体

あなたは、夜中や早朝に、理由もなくハッと目が覚めた経験はありませんか?

あれ、実は「肝臓のグリコーゲン(糖の貯金)」が底をついたサインです。

私たちの脳は、眠っている間もものすごい量のエネルギーを消費しています。
その燃料は「グルコース(糖)」です。

肝臓にグリコーゲンの貯金が十分にあれば、睡眠中もゆっくり糖を放出して、脳は穏やかに眠り続けられます。

ところが、この貯金が夜中に底をつくとどうなるか。

体は「緊急事態だ!」と判断して、アドレナリンとコルチゾールを一気に放出します。

アドレナリンというのは、本来ライオンに襲われたときに逃げるためのホルモンです。
心臓がバクバクして、筋肉に血液が集中して、頭がギンギンに冴えます。

…そう。あの「ヤバい!」という早朝の覚醒は、体が自分の筋肉を分解してまで糖を作り出そうとする「非常ベル」なのです。

だから、飛び起きた瞬間に「あれもやらなきゃ、これも忘れてた!」とパニック思考が走り出す。

これは不安症でもなんでもありません。
アドレナリンが脳を「戦闘モード」にしているだけです。

私自身、あの朝はまさにこれでした。
前日の夜、外食でタンパク質多めな食事で、寝る前に十分な糖を補給できていなかったのだと思います。

「おしゃれが面倒」は怠慢ではなく、脳の燃費の問題

そしてもうひとつ。

「服を決めるのがストレス」「おしゃれのための我慢が苦手」という、あの感覚。

あれ?って思いませんか?
なぜ、ある日は「どうでもいい」と投げやりになって、ある日は楽しく選べるのか。

答えは「脳の燃費」です。

私たちの脳は、一つ決断を下すたびに、グルコースを消費します。

朝から「子どもの準備」「講座生への返信」「PTAの引き継ぎ資料」「授業参観の段取り」…と決断を重ねるたびに、脳の糖はどんどん減っていきます。

以前、「雨漏り」のお話でもお伝えしましたが、エネルギーの予算が底をつくと、脳は「生存に直結しないこと」を真っ先にカットします。

「パーティーで何を着るか」は、命に関わりません。

だから、エネルギーが足りないとき、脳は本能的に「もう楽な服でいいじゃん」という結論に持っていこうとします。(自動で!)

「おしゃれのための忍耐」にストレスを感じるのは、怠慢でも、センスがないからでもありません。
脳が「その決断に回すエネルギー予算がもうないですよ」と、正直に教えてくれているだけなのです。

怖いのは「パターン化」されること

でもね、ここからが大事なところです。

この「糖が足りない → 決断できない → 自分を責める」のループ、放置すると、どんどんパターン化されていきます。(自動で!)

脳は省エネが大好きなので、一度このループに入ると、「私はおしゃれが苦手な人間だ」「私はストレスに弱い人間だ」という”自分像”を固定して、そこから抜け出せなくなっていきます。

これは数ヶ月、数年、下手をすると一生続きます。

「性格だから仕方ない」と思い込んでいるもののうち、驚くほど多くのことが、実は「慢性的なエネルギー不足が固定化させたパターン」だったりするのです。

自分のメンタルを責める前に、まず一口、蜂蜜でもフルーツでもオレンジジュースでも。
細胞にエネルギーを届けてあげてください。

すると、「自動パニックモード」だった脳が落ち着いて、物事の本当の意味を考える余裕が戻ってきます。

実践講座の受講生さんたちも、「忙しいときほど、こまめに糖を摂るようにしたら、夕方のイライラが嘘みたいに消えた」とおっしゃっています。

私もあの時、フェリーの中でオレンジジュースを飲みながら、肝臓のグリコーゲンを補充していました。

あなたも、もし明日の朝「ヤバい!」と飛び起きることがあったら…
それは肝臓からの「貯金が足りません」というお手紙だと思ってくださいね。


この記事は、石井恵子のニュースレターでお届けした内容をもとにしています。
脳と代謝のお話を、メールでお届けしています。

▶ ニュースレターの無料登録はこちら
https://rondo-form.mentalbeauty.workers.dev/

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 ※ が付いている欄は必須項目です