ある日の夜、我が家で起きた「ある出来事」と、そこから私が気づいた「心の誤変換」についてお話しさせてくださいね。
1. 穏やかな映画タイムから、一転して「怒りの火山」へ
その日は夜の早いうちに夕飯も片付けも終わり、久しぶりに早めにお布団に入ることができました。
「よし、今夜はお一人様で映画タイムを楽しもう!」と、贅沢なリラックス時間を満喫していたんです。
映画が終わり、余韻に浸りながら、
「そろそろ子どもたちも寝る時間かな? 眠りに来ないから声をかけに行こう」
とリビングに戻りました。
すると……
そこにあったのは、
冷凍ブルーベリーの食べ残し、
散乱したアイスのパッケージ、
つまり、見事なまでに散らかり放題のリビング。
そして、テレビに夢中になっている子どもたち。
さらに、一度はピカピカに片付けたはずのキッチンも、子どもたちが自主的に何かを作った形跡で、再びカオスな状態に逆戻りしていました。
その光景を見た瞬間、私の頭の中で何かがプチッと切れました。
「いい加減にしなさい!! 何時だと思っているの?! もうっ! それもそれも、早く片付けなさい!!!」
怒涛の勢いで叱り飛ばし、捨て台詞を残して(笑)、私は再び寝室へと戻りました。
2. なぜ私は、こんなに感情的になったんだろう?
寝室の布団に入り直してから、私の頭の中にふと疑問が湧いてきました。
「もちろん、夜遅くに散らかしたままテレビを見ている子どもたちを叱ることは必要。
だけど……なんで私は、あんなに『感情的』に怒り狂ってしまったんだろう?」
ただ「片付けてね」と淡々と注意すればいいだけのことなのに、明らかに私の胸の奥から「ぐわっ」と黒い感情が湧き上がっていたんです。
私は、一体「何」に反応していたのでしょうか。
暗い部屋で、じっと自分の心を感じてみました。
すると、私の無意識(脳)が、目の前の景色をこんな数式で自動翻訳していたことに気づいたのです。
それは、
「片付けない」
↓
「お母さんが片付ける苦労を無視している」
↓
「私は大切にされていない(=愛されていない)」
という、とんでもない「誤変換」でした。
3. 幼少期から抱えてきた「片付け=愛」という思い込み
この誤変換の根底には、私が私の幼少期の頃の母親に対して思っていた「お母さん」の像が未だに影響しているのだと思います。
父が単身赴任でほとんどワンオペで私たち兄弟を育てていた母は、仕事と育児とで毎日疲れ果てていました。夕飯を作るやいなやソファーに倒れ込んで眠ってしまう母でした。
母が作った夕飯を食べ、でも、疲れて夕飯も食べずに寝ている母を見ていた私は、夕飯の後片付け、テーブル片付けなどをしていた小学生時代があります。
もちろん、遊びたい盛りの小学生の私は、夕飯の片付けなんて、やりたいわけもなく、それでも、そんな母の姿を見て、私は「きっと、目が覚めた時に、テーブルが食べ散らかしているままだったら、お母さんはがっかりするに違いない」と思っていたんですね。
その母のがっかりする顔が見たくなくって、仕方なく片付けをしていたんですね。
つまり、わたしにとっては、片付けることは母への愛を示す行為だったのです。
だから、子どもたちに対しても、
「片付けをしないこと」=「お母さん(私)が悲しんでも良いと思っている」=「私を愛していない」
という大いなる誤変換をして、私は「片付けていない」を受け取ってしまっていたのです。
「愛されていない」と勝手に傷ついているわけです。
子どもたちは、ただ「ブルーベリー美味しいな」「アイス食べたいな」「このテレビ面白いな」と、「今、この瞬間」を無邪気に楽しんでいただけでした。
ママを困らせようとしたわけでも、傷つけようとしたわけでもありません。
ただ、散らかしただけ。
しかし、私の心の中に「片付けない=私を愛していない」というフィルター(誤変換)があることで、勝手に傷つき、悲しくなり、怒りが出る、という流れになってしまっていたわけです。
「片付いていない状態」は、ただの物理的な事実。
子どもたちにとって「片付けていない」ことと「ママを愛しているか」は、1ミリも関係ありませんでした。
4. エネルギー不足のときほど、「誤変換」は強くなる
生化学や代謝(プロメタボリック)・脳機能回復の視点から見ても、実はこれには大きな理由があります。
夜遅い時間、私たちの体は本来、休息モードに入り、エネルギー代謝もスローダウンしていきます。
そんなエネルギー(糖)の供給が低下しやすい夜間は、脳の防衛システムが過敏になりやすい時間帯でもあります。
エネルギー状態が下がると、脳は脅威を察知しやすくなり、「世界は安全ではないかもしれない」という前提になるので、より些細なことにアラートが起きやすくなります。
そして、目の前の出来事を「ネガティブ(攻撃)」として捉えがちになります。
日中なら「あーあ、またやってるわ(笑)」と笑ってスルーできることが、夜になると「怒りの爆弾」に変わってしまうのは、私たちの性格のせいではなく、単純なエネルギーの防衛反応でもあるのです。
ちなみに、この頃の私は脳機能回復のプロセスを絶賛行っている最中だったので、この過去の出来事から来る私の信じ込みを脳が手放すために勝手に顕在化してくるので、色々な気づきをもたらす流れを作り出してくれていました(脳が)。
過去、自分が作り出してしまっている誤変換は、人によってそれぞれなのですが、脳がアップデートすることで書き換えられていくのはとても興味深いです。(そもそも、表層化していないと書き換えも起きないので、こんなふうに表層化する必要があります)
5. 不快な感情は、本来の自分に戻るための「ギフト」
もし、あなたも家族の行動や目の前の出来事に「ぐわっ」と感情的になってしまったときは、一呼吸置いて、自分にこう問いかけてみてください。
「私は何に反応したんだろう?」
「今、私はどんな誤変換をしたかな?」と。
そもそも、感情は「脳」の予測の結果として生まれるものです。
なので、その感情がネガティブなものである場合、私たちは不快感を感じるわけですが、私はそれを「ギフト」だと思っています。
なぜなら、「不快な感情」を感じるということは、私たちの本来の姿からズレてしまっている予測が脳で勝手に起きていることを認識できるから。
「絶対的に安全で」、
「愛されていて」、
「無限の価値があって」、
「完全な存在である」という、
私たちが本来持っているものからズレてしまっている信じ込み(脳のパターン認識)を持っている時に、私たちは不快な感情を感じるわけです。
なので、上がってくる不快な感情の根源にある「信じ込み(脳のパターン認識)」を書き換えるチャンスが与えられることはとても感謝な事なのですね。
こんなふうに感情が上がった時あなたが、「あなたが〇〇だから私はムカついているの!!!」とムカつく理由を怒って相手に表すだけでは、自分が本当に戻るべき軸に気がついていないままなので、また同じ状況が起きれば、同じような不快な感情を味わうことになるので、そこは意識してみてください。
身体の司令塔であるのは脳です。
メンタル部分がどうして「身体の健康」に大きく関わるのか、というと、この脳の誤変換の修正のプロセスを実践することで、脳の司令力があがり、司令が適切になって身体の回復力も上がっていくからです。
あなたが、自分自身の「誤変換」に気づき、もっと軽やかに、心と体の超健康美に進まれることを応援しています!
今日のお話が参考になったら嬉しいです!
この記事は、石井恵子のニュースレターでお届けした内容をもとにしています。
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